【表で解説】相続人と法定相続分(独身の場合や親・兄弟の相続分)まとめ
Tweet遺産相続の手続において、相続人と相続分の考え方について教えて下さい
遺産相続の手続を進めていく上で、民法上も、税法においても大変重要なことは、相続人を特定し、各々の相続分を確定させることです。
ここを間違えてしまうと、遺産分割協議も相続税の計算も、すべてその前提が違って来てしまうことになるので、しっかりと押さえておく必要があります。民法で定められている相続人に関する基本的なルールは次の通りです。
- 相続人には、配偶者相続人と血族相続人の2種類があり、前者は常に相続人となる。
- 血族相続人は、 イ)子(既に死亡している子がある場合は、その子が代襲する) ロ)直系尊属 ハ)兄弟姉妹(代襲あり) の順に相続人となる。
- 相続開始以前に死亡している者、欠格事由に該当している者、廃除された者及び相続の放棄をしている者は相続人となることができない。
なお、代表的なケースにおける相続人と相続分は図に示した通りですが、この他養子などがある場合、1人の相続人が子としてと代襲者としての二重身分を有している場合など、複雑なケースでは、念のために司法書士や弁護士に相続分を確認してもらった方がいいかも知れません。
遺族 | 相続人 | 法定相続分 |
---|---|---|
配偶者と子供の場合 | 配偶者と子供(注1) | 配偶者・1/2 子供・・1/2×1/人数 |
配偶者はすでに死亡 子供だけの場合 |
子供(注1) | 子供・・1/人数 |
子供がおらず 配偶者と親の場合 |
配偶者と親 | 配偶者・2/3 親・・・1/3×1/人数 |
子供がおらず 配偶者と兄弟だけの場合 |
配偶者と兄弟(注2) | 配偶者・3/4 兄弟・・1/4×1/人数 |
独身で親だけの場合 | 親 | 親・・・1/人数 |
独身で親はすでに死亡 兄弟だけの場合 |
兄弟(注2) | 兄弟・・1/人数 |
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陽⽥ 賢⼀税理士法人レガシィ 代表社員税理士 パートナー
企業税務に対する⾃⼰研鑽のため税理⼠資格の勉強を始めたところ、いつの間にか税理⼠として働きたい気持ちを抑えられなくなり38歳でこの業界に⾶び込みました。そして今、相続を究めることを⽬標に残りの⼈⽣を全うしようと考えております。先⼈の⽣き⽅や思いを承継するお⼿伝いを誠⼼誠意努めさせていただくために・・
武田 利之税理士法人レガシィ 代表社員税理士 パートナー
相続はご他界された方の人生の総決算であると同時にご遺族様の今後の人生の大きな転機となります。ご遺族様の幸せを心から考えてお手伝いをすることを心掛けております。
<総監修 天野 隆、天野 大輔税理士法人レガシィ 代表>
<総監修 天野 隆、天野 大輔>税理士法人レガシィ 代表