相続の知識

シニアにおすすめのSNSは?利用率やそれぞれの特徴を解説!

近年、シニア世代のSNS利用が急速に拡大しています。60代の約9割がインターネットを利用し、SNS利用率も約80%となっています。「SNSは若者のもの」というイメージはもはや過去のもの。シニア世代にとってSNSは家族とのコミュニケーションや情報収集、趣味の共有など、生活を豊かにする重要なツールとなっています。本記事では、シニア世代に人気のSNSプラットフォームとその特徴、選び方のポイントを詳しく解説します。

シニア世代のSNS利用状況と動向

シニア世代のデジタル活用は年々拡大しており、「デジタルシニア」と呼ばれる層が急増しています。総務省の「令和6年版情報通信白書」によると、60代の9割以上がインターネットを利用しています。また、総務省の「令和5年通信利用動向調査」によると60代のSNS利用率は76.7%に達しています。

拡大するシニアのインターネット利用

シニア世代のインターネット活用は、主に「電子メールの送受信」「情報検索」「SNSの利用」の3つが中心となっています。特にスマートフォンの普及により、外出先でも気軽にインターネットを利用できるようになったことが、利用率上昇の大きな要因です。

シニア世代のインターネット利用目的としては、家族や友人とのコミュニケーション、趣味や健康に関する情報収集が特に多く、若年層と比較すると「実用的な目的」での利用が際立っています。また、コロナ禍を経て、SNSがオンラインでのコミュニケーション手段としてさらに活用されるようになりました。

世代別SNS利用率の特徴

シニア世代のSNS利用率は着実に上昇しています。特に60代は約77%がSNSを利用しており、70代でも約67%が何らかのSNSを活用しています。

ただし、利用頻度は若年層に比べると低く、1日に複数回チェックするというよりは、朝晩の決まった時間や週末など、ある程度ルーティン化された利用パターンが多い傾向にあります。これはシニア世代特有の「計画的・目的志向的」なSNS活用スタイルと言えるでしょう。

シニアに人気のSNSとその特徴

シニア世代に利用されているSNSには、それぞれ特徴があります。利用率や主な使い方を理解することで、自分に合ったSNSを選ぶ参考になるでしょう。総務省の調査を参考にシニア世代のSNSについてまとめていきます。

LINE

LINEは60代の86.3%が利用しており、シニア世代のコミュニケーションツールとして最も普及しています。主な利用目的は家族や友人とのメッセージのやり取りや通話機能です。

シニア世代にとってLINEの魅力は、テキストだけでなく音声通話やビデオ通話が簡単に行える点です。特に遠方に住む家族や孫とのコミュニケーションツールとして重宝されています。

YouTube

YouTubeは60代の66.3%が利用しており、LINEに次いで普及しています。シニア世代のYouTube利用は、主に趣味関連の動画視聴や健康・投資などの情報収集が中心です。

特に料理レシピや旅行情報、ガーデニングなどの趣味分野、健康体操や医療情報などのコンテンツが人気を集めています。また、スマートテレビの普及により、テレビ感覚で大画面でYouTubeを楽しむシニアも増えています。

Facebook

Facebookは60代の利用率が18.9%とLINEやYouTubeと比べると低いものの、実名登録制のため信頼性が高く、シニア層のコミュニティ形成に活用されています。

同窓会や趣味のグループ、地域コミュニティなど、共通の関心事を持つ人々との交流の場として機能しています。また、イベント機能を使った集まりの告知や参加確認など、オフラインでの活動にもつながる使い方が特徴的です。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は60代の利用率が19.6%であり、ニュースや災害情報などリアルタイムの情報取得に活用されています。短い文章で情報が発信されるため、気軽に読めることがシニア層にも受け入れられています。

特に災害時の情報源としての価値が高く、地震や台風などの緊急時には公的機関のアカウントをフォローしておくことで、最新情報を得られる点が評価されています。一方で、匿名性が高く情報の信頼性確認が必要な点は注意が必要です。

Instagram

Instagramは60代の利用率が22.6%、50代の利用率が51.7%と特に50代プレシニア層の利用が目立ち始めています。写真や短い動画を中心としたコンテンツが特徴で、旅行写真や料理、園芸などの趣味に関する投稿が多く見られます。

視覚的に楽しめるプラットフォームであることから、文字入力が苦手なシニアでも気軽に楽しめる点が魅力です。また、ハッシュタグ機能を使って同じ趣味を持つ人々とつながれる点も人気の理由となっています。

シニア向けSNS選びのポイント

シニア世代がSNSを選ぶ際には、利用目的や使いやすさなど、いくつかのポイントを考慮することが大切です。ここでは、SNS選びの重要なポイントを解説します。

利用目的に合わせたSNS選択

SNSを始める際には、まず「何のために使いたいのか」を明確にすることが重要です。家族とのコミュニケーションが目的ならLINE、趣味の情報収集や共有ならYouTubeやInstagram、同窓会などのコミュニティ形成ならFacebookというように、目的に応じて最適なSNSを選ぶことがポイントです。

複数のSNSを同時に始めるよりも、一つのSNSに慣れてから徐々に広げていくアプローチがおすすめです。まずは最も使いたい機能があるSNSから始めてみましょう。

セキュリティとプライバシーへの配慮

SNSを安全に利用するためには、セキュリティとプライバシーの設定を理解することが不可欠です。特に個人情報の公開範囲やパスワード管理には注意が必要です。

Facebookは詳細なプライバシー設定が可能である一方、設定の複雑さから初心者には難しい面もあります。LINEは比較的シンプルな設定で、基本的なプライバシー保護が行えるため、SNS初心者のシニアには取り組みやすいかもしれません。

SNS名 シニア利用率 主な利用目的 特徴・魅力
LINE 86.3%(60代) 家族・友人とのメッセージ、通話 簡単操作、ビデオ通話も可能、グループ機能充実
YouTube 67.0%(60代) 趣味動画視聴、情報収集 視聴のみなら参加しやすい、実用的コンテンツ多数
Facebook 18.9%(60代) コミュニティ参加、同窓会等 実名制で信頼性高い、イベント機能充実
X(旧Twitter) 19.6%(60代) ニュース・災害情報取得 リアルタイム情報、短文で読みやすい
Instagram 22.6%(60代)、51.7%(50代) 趣味写真共有、旅行記録 視覚的コンテンツ中心、写真加工も簡単

シニア世代のSNS活用

シニア世代特有のSNS活用パターンを理解することで、より効果的な使い方のヒントが得られます。ここでは実際の利用実態について見ていきましょう。

家族コミュニケーションとしての活用

シニア世代のSNS活用で最も多いのが、家族とのコミュニケーションです。特にLINEは、遠方に住む子どもや孫との連絡手段として重宝されています。テキストメッセージだけでなく、写真や動画の共有、ビデオ通話など多様な機能が家族の絆を深める役割を果たしています。

家族グループを作成し、日常の出来事や孫の成長記録をシェアするといった使い方が一般的です。また、高齢の親を持つ中高年層が、親の見守りツールとしてLINEを活用するケースも増えています。

趣味や生涯学習への活用

退職後の時間を趣味や学びに充てるシニア世代にとって、SNSは情報収集や仲間づくりの場としても重要です。YouTubeでは料理や園芸、旅行などの趣味関連動画を視聴したり、健康体操や語学学習などの教育コンテンツを活用したりする傾向があります。

Facebookでは趣味のコミュニティに参加し、情報交換や実際の活動につなげるケースも多く見られます。同じ趣味を持つ仲間との交流は、リタイア後の新たな人間関係構築にも役立っています。

定期的な利用パターンとルーティン化

シニア世代のSNS利用は、若年層のような「常時接続」型ではなく、特定の時間帯に集中する傾向があります。多くのシニアユーザーは朝の情報収集時や夕方の余暇時間、週末などに定期的にSNSをチェックするパターンが見られます。

このルーティン化された利用は、SNSに振り回されることなく、生活の一部として健全に取り入れている表れとも言えます。一日の特定の時間にSNSを楽しむことで、オンラインとオフラインのバランスを取りながら活用しているケースが多いようです。

シニア向けSNS活用のアドバイスとヒント

SNSを始めたばかりのシニアの方や、もっと効果的に活用したいと考えている方のために、実践的なアドバイスをご紹介します。ちょっとしたコツを知ることで、SNSがより楽しく便利なものになるでしょう。

初心者向けの始め方ステップ

SNSを始めるときは、まずは一つのプラットフォームから慣れていくことをおすすめします。特に家族や友人が既に使っているSNSから始めると、困ったときに質問できる相手がいるため安心です。

最初は「閲覧」メインで利用し、操作に慣れてから徐々に「投稿」や「コメント」などの積極的な参加に移行するのが自然なステップアップです。また、スマホ教室や公民館などで開催されるSNS講座に参加するのも良い方法です。同年代の仲間と一緒に学ぶことで、より理解が深まります。

効果的なSNSの組み合わせ方

複数のSNSを使いこなせるようになると、それぞれの特性を活かした使い分けが可能になります。たとえば、LINEは家族や親しい友人との連絡用、Facebookは幅広い知人とのつながりや同窓会など、Instagramは趣味の写真共有、YouTubeは情報収集といった具合です。

すべてのSNSを使いこなす必要はなく、自分の生活スタイルや興味に合わせて2〜3種類を選ぶのが現実的です。無理に多くのSNSを管理しようとすると負担になるため、本当に必要なものに絞ることをおすすめします。

家族と一緒に楽しむコツ

SNSは家族との絆を深める素晴らしいツールになります。子どもや孫と一緒に写真や動画を共有したり、家族グループでイベントの計画を立てたりすることで、距離が離れていても日常的なコミュニケーションを維持できます。

家族に教えてもらいながらSNSを学ぶことも効果的です。若い世代は操作に慣れている一方、シニア世代は生活の知恵や経験が豊富。お互いの強みを活かした世代間交流が生まれることも、SNSの隠れた魅力と言えるでしょう。特に孫との共通の話題づくりにSNSが役立っているというシニアの声も多く聞かれます。

  • ・家族や友人のサポートを活用する
  • ・最初は情報を見ることから始め、徐々に参加度を高める
  • ・複数のSNSは目的別に使い分ける
  • ・定期的な時間帯に利用するルーティンを作る

まとめ

シニア世代のSNS利用は年々拡大しており、家族とのコミュニケーションや趣味の共有、情報収集など様々な目的で活用されています。それぞれのSNSには特徴があり、自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。

まずは家族や友人とのコミュニケーションから始めて、徐々に活用範囲を広げていくことをおすすめします。SNSを通じて新たな趣味や交流が生まれ、豊かなシニアライフにつながることでしょう。ぜひ自分に合ったSNSを見つけて、デジタル時代のコミュニケーションを楽しんでください!

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この記事を監修した⼈

税理士法人レガシィ代表社員税理士パートナー陽⽥賢⼀の画像

陽⽥ 賢⼀税理士法人レガシィ 代表社員税理士 パートナー

企業税務に対する⾃⼰研鑽のため税理⼠資格の勉強を始めたところ、いつの間にか税理⼠として働きたい気持ちを抑えられなくなり38歳でこの業界に⾶び込みました。そして今、相続を究めることを⽬標に残りの⼈⽣を全うしようと考えております。先⼈の⽣き⽅や思いを承継するお⼿伝いを誠⼼誠意努めさせていただくために・・

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武田 利之税理士法人レガシィ 代表社員税理士 パートナー

相続はご他界された方の人生の総決算であると同時にご遺族様の今後の人生の大きな転機となります。ご遺族様の幸せを心から考えてお手伝いをすることを心掛けております。

<総監修 天野 隆、天野 大輔税理士法人レガシィ 代表

<総監修 天野 隆、天野 大輔>税理士法人レガシィ 代表

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