税理士選びの基準はズバリ、相性と経験値です。税理士なら誰でもよいわけではありません。
選ぶ基準で一番大事なのは、相性です。知識や経験も大事ですが、税理士の人間性をしっかり見極めましょう。
「相談しやすそうか、しにくそうか」で選ぶとよいと思います。あまり本音で話ができそうもない人には依頼しないほうがよいでしょう。お付き合いは数ヶ月続くものです。相性のよくない税理士に依頼すると、のちのちストレスがたまってしまいます。
次に大事になるのがノウハウです。経験値でみるとよいと思います。
銀行、証券会社、保険会社、不動産会社など付き合いのある人に紹介してもらう、会社の上司や同僚に紹介してもらう。
一番よいのは、最近相続を経験した人に紹介してもらうことです。
そのような人であれば、過去に税理士のリサーチをしている可能性が高いため、よいアドバイスを頂けるのではないかと思います。
一方、
やってはいけない税理士選びとはどのような方法 でしょうか。
ホームページだけで選ぶのは、お勧めできません。ホームページは誰でも好きなように宣伝文句が書けるため、実務経験がほとんどない税理士でも、あたかも経験豊富な専門家のように見せることができてしまいます。すごくない人でもすごく魅せることができるのです。
ホームページで判断するのではなく、実際のオフィスを見て判断されるほうがよいでしょう。
インターネットの情報を鵜呑みにするのではなく、実際に税理士事務所におもむき、税理士に会い、話をしてから決めることをお勧めします。ほとんどの税理士は初回無料で相談に乗ってくれます。まずは話を聞いてみるのがよいと思います。
最後に、
相続に不慣れな税理士に依頼した場合のデメリット について2点触れておきましょう。
ひとつは、
スピードが遅いことスピードが遅いことです。
資料や連絡がギリギリまでこなかったり、相続人たちで遺産分割の話し合いをしなければいけない時期になっても、準備が遅いがためになかなか連絡がこなかったりと、ストレスがたまる状況が発生します。
もうひとつは、依頼人である相続人が、税理士が作成した資料などに
間違いがないかをチェックしなければならなくなることです。これほど最悪なケースはありません。
「なんでお金を払っているオレが間違いのチェックをしなければいけないんだ!」
「どうして別の税理士にセカンドオピニオンを聞きに行かなければいけないんだ!」
となる可能性があります。
相続に不慣れな税理士に依頼すると、
土地の評価が間違っているということも あります。間違った路線価を使ってしまったり、違う土地で計算してしまったり、道路ではないのに道路として土地を評価してしまうなんてこともあるのです。
どうして税務のプロなのに間違ってしまうのかと不思議に思われるかも知れません。しかし、プロといえども、どれだけ相続に慣れているか、どれだけ経験値があるか、どんなチーム体制で進めているかで大きく差が出るものなのです
税理士選びの際には、
実際に税理士事務所に足を運んでみたり、知人から税理士を紹介してもらうなど、信頼できる税理士を選ぶことが肝心です。