コラム
コラム
デジタル遺言制度の実現が現実味を帯びてきました。レガシィでは、揉めない相続の実現と日本の遺言文化の刷新を目指し、遺言アプリ「AIユイゴンWell-B」を開発・ローンチしました。目標は、日本の遺言作成率を9%から50%へ。このコラムは、遺言と向き合う人々の物語です。
【登場人物】
ユイ先生: 父から事務所を引き継いだアトツギ女性税理士。シニア顧問先多数。甘党。
ゴンさん: 両親のカフェを引き継いだ50代男性。ユイ先生の顧問先。
マダナイ: AIユイゴンWell-B内で働く猫。最新AIなのに昼寝の稼働率が高い。
ゴンさん(以下ゴン):あ、ユイ先生、2か月ぶりですね。法人税の申告ではお世話になりました。
ユイ先生(以下ユイ):今年もとってもいい申告に仕上がったわ!なので、かき氷イチゴ味練乳マシマシで!
ゴン:マシマシはやめた方が(笑)。あ、そういえば今日は父が来ているんです。挨拶させますね。おやじ~!ユイ先生いらしてるよ~
ユイ:え、お父様が!たしか付言事項をマダナイちゃんと書いていたわよね。
ゴン:だいぶ仕上がってきたみたいで。あ、来た来た。
ゴンさんの父:おー、ユイ先生、こんにちは。久しぶりだね。お父さんは元気かい?
ユイ:ご無沙汰しております。はい、おかげさまで。先日お父様と初めてお会いしたときの話で盛り上がったんです。自分がまだ顧問先がなくて困っていたときに初めて契約してくれて嬉しかったって。
ゴン:え!?初顧客だったんですか?初めて知りました。
ゴンさんの父: ユイさんのお父さんはまじめで一生懸命だったよ。あれは夏だったかな。ちょうどユイ先生が座っている席で、毎日かき氷イチゴ味練乳マシマシを頼む人がいてね。
ユイ:え、父と全く同じ注文!?しかもマシマシまで!はずかし!
ゴンさんの父: 毎日来るから10日目に話しかけたら税理士だと知ってね。店も大変だったけど、人柄を見て頼んでみたんだよ。今思えば、あの時頼んでよかったよ。おかげで店も続けられたし、息子にもつなげられた。
マダナイ : それ、付言事項にぴったりの話だにゃ。
ユイ:え?
マダナイ : 付言事項って家族への言葉だと思われがちだけど、人生でお世話になった人への感謝を書いてもいいにゃ。
ゴンさんの父: なるほどなあ。じゃあわしは「ユイ先生のお父さんに感謝している」って書こうかな。
ユイ:父が聞いたら喜ぶと思います。
ゴンさんの父: そういやユイ先生のお父さんは遺言まだ考えてないのかい?
ユイ:そうなんです。自分が遺言の作成支援をしているのに、うちは紺屋の白袴で。
マダナイ : まずは「ありがとう」から始めるにゃ。遺言は財産の話から始めなくてもいいにゃ。
ユイ:たしかに。父にも昔話を聞きながら、まずは付言事項から勧めてみようかしら。
マダナイ : かき氷マシマシ営業法の本も書けそうだにゃ。
ユイ:それ、遺言本より売れたりして(笑)
【ユイ先生のまとめ】
遺言というと、多くの方はまず「財産をどう分けるか」を考えます。しかし実際には、その前に「誰に感謝しているか」を思い出すことも大切です。顧問先の親世代と昔話をしていると、事業の苦労話や恩人との出会いが自然と出てきます。それが付言事項の材料になります。付言事項は家族へのメッセージだけではありません。人生でお世話になった人への感謝を書いてもよいのです。もし顧問先が遺言で手が止まっているようであれば、「何を残したいですか?」ではなく、「誰にありがとうを伝えたいですか?」と聞いてみてください。思いがけない昔話の中に、遺言の第一歩は隠れています。