コラム
コラム
2025年10月から、公正証書遺言の手続きでオンライン申請や電子署名が可能となり、遺言を取り巻く環境は大きく動き始めています。
さらに、デジタルで作成した遺言を法務局で保管する「保管証書遺言」といった新たな仕組みも法制審議会で議論され、デジタル遺言制度の実現が現実味を帯びてきました。
レガシィでは、揉めない相続の実現と日本の遺言文化の刷新を目指し、遺言アプリ「AIユイゴン Well-B」を開発・ローンチしました。目標は、日本の遺言作成率を9%から50%へ。
【登場人物】
ユイ先生: 父から事務所を引き継いだアトツギ女性税理士。シニア顧問先多数。甘党。
ゴンさん: 両親のカフェを引き継いだ50代男性。ユイ先生の顧問先。
マダナイ: AIユイゴンWell-B内で働く猫。最新AIなのに昼寝の稼働率が高い。
ゴンさん(以下ゴン):カランコロンカラン。いらっしゃ〜い・・・あ、ユイ先生!2か月ぶりですね!
ユイ先生(以下ユイ):先月は会えなくてごめんなさい!いちごパフェ大盛2つ下さい!
ゴン:いやいや・・・読者の皆さんには見えませんが、おひとりです(笑)。
ユイ:確定申告時期は、いつもの2倍食べないと乗り切れないのよ。あ、そういえば、この間のお父さまの遺言の話、どうなりました?
ゴン:それが驚いたことに、もうアプリ使ってもらいました!
ユイ:え、すごい!前回マダナイ君が「遺言は死の準備じゃなく、家族のための前向きな行動として伝えて」って言ってたけど。
ゴン:はい。でもどう切り出すか迷って、マダナイ君にまた相談したんです。そしたら「あなたの誕生日に一人で実家に行ってみたら?」って。
ユイ:それ、すごくいい方法じゃない!ご両親喜んだでしょ?
ゴン:はい。実際に行ってみたら先祖のお墓の話になって、そこから自然と遺言の話に。
ユイ:理想的な流れね。それでアプリを紹介したと。
ゴン:はい。でもマダナイ君とのやりとりが途中で止まっちゃってるみたいで。
ユイ:そうだったのね。そのあたり、マダナイ君どうなの?
マダナイ : 気持ちを整理する作業は、思った以上に心のエネルギーを使うにゃ。途中で止まるのも自然なこと。気持ちが整ったタイミングで、また続きをお手伝いできるにゃ。
ゴン:そういわれるとホッとします。すぐに再開できるようチャット履歴を保存してくれているので助かります。
ユイ:確かに遺言って一気に作るものじゃないからね。時間をかけて、対話しながら向き合うものだと思うわ。
ゴン:ところで「マダナイ」って面白い名前ですよね。
マダナイ : 夏目漱石の『吾輩は猫である』の「名前はまだない」から来てるにゃ。
ゴン:なるほど・・・「まだない」=途中でもいい、ってことですね。
ユイ:そうね。遺言は「まだない」けど、今か今かと「待たない」のが大事かも(笑)。
【ユイ先生のまとめ】
シニア世代の顧問先から遺言の相談を受ける場面は、家族の話など雑談的な話から始まることも多いかと思います。ただ、ご本人にとっては実は雑談ではなく、想像以上に疲れるテーマでもあります。
士業として大切なのは、急がせないこと、完成を求めすぎないこと。アプリでも、人でも、時間をかけて寄り添う姿勢こそが、遺言をウェルビーイングな体験に変えて作成に前向きになっていくように思います。士業としては、その「前向きになる時間」を支える存在でありたいものです。