和菓子屋相続争いがついに完結!?ドラマ「相続探偵」第5話から学ぶ相続知識

和菓子屋相続争いがついに完結!?ドラマ「相続探偵」第5話から学ぶ相続知識

相続探偵第5話が放送されました!今回は、家族間の裏切りと信頼の崩壊をテーマにした物語が描かれましたね。ドラマの最後には、家族全員が再び絆を深めるシーンがあり、家族の大切さと信頼の重要性を改めて感じさせられました。第5話に出てきた相続のキーワードをみていきます!

相続探偵 西荻 弓絵/幾田 羊 講談社

第5話のストーリーをおさらい

第5話では、老舗和菓子屋「鳳凰」の遺産相続問題が描かれます。正妻の息子・正臣と妾の息子・野心が対立する中、探偵の灰江が仲介し和解に導きます。しかし、そこに投資家が現れ、事態は新たな方向へ動き始めます。正臣と野心は協力して「鳳凰」を守る決意をしますが、投資家の買収提案により、和菓子屋の伝統を守るか新たな道を選ぶかの選択を迫られます。

キーワードの解説

第5話にでてきたキーワードを解説します!

1. 遺産分割の方法は2種類ある!?

ドラマの中で「分割相続」(遺産分割)というワードがでてきていましたね。遺産を分割して引き継ぐためには2つの方法があります。遺言に従って引き継ぐか、相続人による遺産分割協議で分割方法を決めて引き継ぐか、の2つです。前者を「指定分割」、後者を「協議分割」ともいいます。

遺言書があれば、それが優先され、遺言で指定された人がその内容に従って遺産を引き継ぎます。遺言書がない場合は、被相続人と一定の関係にある法定相続人(以下、相続人)が全員で話し合い、遺産の分け方を決めることになります。これが遺産分割協議です。今回は、遺言書があるパターンでしたので、前者となりますね。

2. 親の遺言があったとき、モメないのはどっち?

親の遺言があったら、モメないのはどっちのパターンでしょうか?

①まず遺言書の内容に着目する

②遺言書を書いた親の心境に着目する

<相続でモメる人、モメない人 p98より>

ドラマのストーリーでは、遺言書の内容(正臣には~、野心には~~)という内容に注目され、その内容がトラブルの発端となっていました。しかし、灰江の仲裁により二人は、遺言をのこした紘一の想いを想像し、お互いに手を取り合い紘一の遺志である「鳳凰の伝統を守っていくこと」を決めました。なので、正解は②です。遺言を書いた方がどんな想いでそれを書いたのか、まずはそこから考えることがモメない相続の秘訣です。

3. 遺産分割協議に相続人ではない人の参加は慎重に!

今回の話は、老舗菓子匠「鳳凰」の先代の紘一の妾である多津子が、遺言書が偽物ではないかと疑ったところからはじまり、灰江を悩ませる波乱の展開になっていきましたね。この2回の話で、そもそも紘一の法定相続人としては正妻・雅と子の正臣、妾の多津子の子の野心であり、多津子は相続人ではありません。相続が発生したとき、相続人ではない人が遺産分割協議に参加した方がよいのか、これは悩ましい問題です。結論としては、遺産分割協議に相続人ではない人が加わるとモメやすくなりますから、相続人ではない人が参加しない方がよいでしょう。他の相続人が「自分に有利にしようとしているのではないか」と疑心暗鬼になってしまうので、慎重に考えた方が良いのです。

<相続でモメる人、モメない人 p137より>

より詳しく知りたい方は下記をご覧ください

遺産分割協議とは | 分割割合はどのように決める?必要な手続きや進め方も解説

>相続でモメる人、モメない人

著:天野 大輔 著:税理士法人レガシィ/講談社

まとめ

第5話は、家族間の信頼と絆をテーマにした感動的なエピソードでしたね。遺産相続のトラブルを通じて、家族の対立や裏切りが描かれましたが、灰江の推理と説得により再び絆が深まりました。家族全員が協力して新たなスタートを切る姿は「家族の再生」を象徴しており、次女が家族から再び信頼を得るシーンは感動的でしたね。次の相続トラブルは、いったいどんな難題なのか?引き続き、灰江の活躍から目が離せません!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
TOP