相続は争族になることも⁉ドラマ「相続探偵」第4話から学ぶ相続知識
相続探偵第4話が放送されました!令子と灰江の関係性がより深く掘り下げられたシーンは見どころの一つですね。第4話に出てきた相続のキーワードをみていきます! 相続探偵 西荻 弓絵/幾田 羊 講談社
第4話のストーリーをおさらい
第4話「京都 老舗和菓子屋の変―前編-」では、老舗和菓子屋「鳳凰」を巡る遺産相続のトラブルが勃発します。本物の遺言書が明かされ、相続の行方が大きく変わります。探偵の灰江たちは、店の従業員たちに「本物の遺言書が見つかった」という噂を流し、動揺した正妻・雅が従業員の与平を問い詰めることで、本物の遺言書のありかを突き止めました。
遺言書の内容は、「鳳凰」のブランド名を正妻・雅の息子の正臣に、作業場と売り場を妾・多津子の息子の野心に譲るというものでした。これにより、正臣は「鳳凰」の名前を使う権利を持つものの、店舗経営には直接関与できず、野心は店を運営できるものの「鳳凰」の名前は使えないという複雑な状況に陥ります。また、令子の父の事件も動き出し、灰江と令子の関係が変化していく様子が描かれました。
キーワードの解説
第4話にでてきたキーワードを解説します!
1.相続は「争族」?!
ドラマの中で「相続は争族」というワードがでてきていましたね。
人が財産を残して亡くなった場合、その遺産は基本的に配偶者相続人や血族相続人などに引き継がれますが、このとき遺産の相続割合や分割方法などを巡って家族間でトラブルに発展するケースが少なくありません。遺産相続で揉める家族の特徴は以下の通りです。
1. 相続人の数が多い
2. 相続人の仲が良くない・疎遠である
3. 協議を進めるのに支障がある相続人がいる
4. 想定していない相続人が現れる
5. 財産管理を一人で行っている
6. 生前贈与や資金援助が多い相続人がいる
7. 遺産に不動産がある
8. 被相続人が事業をしていた
9. 介護の負担が平等でない
10. 遺言書の内容が平等でない
あてはまるものはありませんか?税理士法人レガシィが提供するプラットフォーム「相続のせんせい」では「相続モメ度診断」が利用できます。簡単に診断できますので、ぜひ活用してみてください。
>相続のせんせい|相続モメ度診断
2. 婚外子にも相続権はある?
老舗和菓子屋「鳳凰」で働く多津子の息子・野心は妾腹でした。この事実が、相続問題をさらに複雑にします。婚外子(法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子ども)の場合、「認知」という手続きを踏まないと相続権が認められません。「認知」は、婚外子と父親の親子関係を明らかにするための手続きです。認知の手続きを経ることで、父親が亡くなった場合には、婚外子であっても相続権が認められるようになります。
より詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
>相続で揉める家族は一般家庭?その特徴や揉めないための解決策とは
>婚外子(こんがいし)とは?婚外子を含む場合の相続割合や対策を解説
まとめ
第4話は、本物の遺言書の発見により、正臣と野心の運命が大きく変わるシーンは特に印象的でした。登場人物の複雑な感情や関係性が丁寧に描かれていましたね。また、令子の過去が語られたことで、彼女と灰江の関係にも新たな深みが増しました。今後どのようなストーリー展開になるのか楽しみです。
コメント