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専門家インタビュー

目指すは町中華のような事務所|得意をあえて持たずに顧問先へ寄り添う

大学卒業後、会計事務所に4年ほど勤めながら勉強に励み、32歳で独立。現在は、弁護士の父、司法書士の兄とともに事務所を運営し、お客様に合ったサービスを提供している。「自身が対応できるかはわからないがきちんと話を聞く」ことを大事にし、顧問先との関係性を築き上げている。

自身の努力が直接結果として現れることに魅力を感じ、開業の道を選んだ飯塚先生。開業後は多くの人と接し、耳を傾けることで信頼を得ました。現在では税務以外の相談にも乗ることで、顧問先の方々から人間性を評価されています。
また、あえて特定の得意分野を持たず、安定したサービスを提供するという方針を貫いています。その詳しい話を飯塚先生に伺いました。

税理士になったきっかけ、また開業された際のエピソードを教えてください。

まず、税理士を目指したきっかけですが、正直に言うと初めからすごく税理士になりたかったというわけではなく、父や叔父が士業だったのでとりあえず目指してみたというところが大きかったと思います。ただそこから非常に苦労はしましたが必死に勉強し何とか合格できました。いまとなっては自分に合っている職業だなと思っています。

開業を考えたタイミングですよね。当時勤めていた事務所からの転職を検討したことがあったのですが、資格があるとなかなか難しく大変で、そんななかで私の場合は自分の努力で得た成果がもっとダイレクトに得られたほうがモチベーションがあがるなと思い、開業を決心しました。

開業直後は苦労されたとお聞きしました。

はい、苦労しましたよ(笑)。お客さん無しで独立しちゃいましたからね。まずはとにかくいろんな人に会って、「仕事をくれ」とは言うのは我慢して、「何か相談ごとがあったら聞きますからね」というスタンスで2,3年やっていました。そうすると一生懸命な姿を見てくれる方はいるようで、ありがたいことに紹介してくれるんですよね。縁っていうのは大事にしなくてはなあと思いました。

おそらく顧問のみなさんは私の能力というよりも、人間性を見て仕事を依頼してくれていると思っています。ですので私もそれに応えたくて、税務以外の相談を聴くこともあります。直接はお手伝いできないかもしれないけれど、まずは聴いてあげる。それはこれからもやっていきたいと思っています。

ホームページに『税務労務顧問お試し1カ月無料』とありましたが、始めたきっかけを教えてください。

おかげさまで今まで多くのお客さまとお付き合いしてきましたが、顧問関係はお互いの相性が合わなければ最後は破綻してしまうなということを感じたのがきっかけです。お客さまのなかには、いまの税理士を変えたいけどどのように断ったらいいかわからないとか、次の税理士と合うのか心配という方が結構いるんです。そのような方々のために、お試し期間として1カ月無料としています。

一方実は私にとってもメリットというか利点はありまして。人と人ですから、合わないなという方もいらっしゃいます。そのようなときには無理に続けてもお互いのためになりませんから、お断りさせていただくこともあります。お互いに長年お付き合いしていくために必要な1カ月と捉えています。

最後に、今後取り組んでいきたいことはありますか。

仕事の効率化ですね。そのために昨年からはペーパーレス化に取り組んでいます。そのおかげで資料を打合せの場ですぐ確認できるようになり、だいぶ業務が短縮できました。あとは書籍などもどんどん電子にしていきたいですね。必要な情報をすぐ取り出せるようにしておき、お客さんに合わせてコーディネートしていくのが私たちの仕事です。

うちの事務所は町中華のようなものです。高級レストランのような特化性やファミリーレストランのような網羅性は無いかもしれないけれど、安定した定番はしっかり押さえる。得意分野がなくて悩んでいるという先生もいるかもしれませんが、私はあえて得意を持たないというこのスタイルを今後も貫いていきたいと思っています。

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