個人事務所ではなかなか巡り合わないような、多様な相続案件を経験することができます。
大学卒業後、就職した保険会社で相続業務と出会う。会社員時代に相続税科目を取得後、会社を退職して税理士資格の取得のために勉強しつつ、横浜の税理士法人で実務経験を積み、2023年2月に税理士登録と同時に相続専門の税理士事務所を開業。会社員時代の経験も活かし、生前対策の業務にも注力している。
吉田:私は大学を卒業してからずっと保険会社に勤めていたのですが、相続・事業承継の専門部署の立ち上げのタイミングで自ら手を挙げたことで配属され、お客様から生前対策のご相談を受けていました。対応の中でやりがいを感じると同時に、税理士にしかできない業務というものを目の当たりにしたのがきっかけですね。
武:なるほど。やはり相続のご相談においては、税務判断という点が壁になることが多いのでしょうか。
吉田:そうですね、金融機関のFPの立場だけでは判断が下せず、ご提案の範囲に限界があることは感じていました。最初は、せめて相続税さえ詳しくなれればという気持ちで、相続税の科目だけ取得して。
でも勉強していくうちに、やっぱり最終判断ができる立場の人、税理士になりたいという決意が固まって。そこから保険会社を退職して試験勉強に専念し、残りの科目の取得と税理士法人での実務経験も積んで、税理士資格を取得したという経緯です。
吉田:相続業務に専念したいというのが一番大きい理由です。勤務していた事務所も相続は積極的にやっていたのですが、基本業務としてやっぱり会計決算業務などがあって、相続はイレギュラーな業務という立ち位置だったので。
武:先生の事務所は、開業時から相続専門を掲げていますよね。税理士業界的には、なかなか珍しいのではないでしょうか。
吉田:はい、税理士になったら相続だけに集中するっていう、その一心で。周りからは、応援してくれる声もありつつ、「資産税だけで開業するなんて無謀だ」と心配されました(笑)
でもせっかく会社を辞めてまで決断したので、しばらくは自分を信じて突き進んでみようかなと。
武:信念をもって当初の目標に向かい、進み続けたのですね。素晴らしいですね。
吉田:お客様がご相続について相談する際、すごく不安な気持ちだと思うのですが、そのお顔がホッと安心された顔になったとき、自分の仕事が少しでもお客様の不安を取り除けたなと感じて、嬉しくなりますね。
武:それはとてもやりがいを感じそうですね。吉田先生自身の優しい人柄も安心感につながっているかと思います。
吉田:ありがとうございます。あとは一般的に女性の方が長生きなので、旦那様が先に亡くなって奥様が相続のご相談に来られる機会も多いんです。そういった場合は、同じ女性として安心感が与えられることも多いと思います。
武:なるほど。税理士を目指している弊社の女性社員にも、その言葉は励みになりそうです。
吉田:開業前にいた事務所では、相続業務にも力を入れていたので、年に5~6件対応していました。ただ、開業してからは、お仕事そのものをもらうのに苦労しました。保険会社時代のつながりもあったのですが、とはいえ相続の業務はやっぱりタイミングが合わないとなかなか難しくて。
武:なるほど、開業されてすぐは案件数に課題を抱えていたのですね。
吉田:そうですね。自己紹介のチラシや名刺を作ったり、とにかく足で色んな人を訪問したり、営業活動に勤しんではいたものの、苦戦していましたね。
武:提携制度については、先輩税理士の先生から紹介を受けたとのことでしたが。
吉田:はい。先ほどもお話した通り、実際開業してみると、お仕事につながるまでが難しくて。そんな時にレガシィさんの提携制度を教えてもらって、私としては自分が求めていたものにピタっと合ったので、すごく有難かったですね。とにかくもっと経験を積みたいと思っていたので。
武:先生のニーズと弊社の提携制度が上手くマッチングしたようで、こちらとしても非常に嬉しいです。
吉田:本当に良い意味でのギャップが凄すぎて、正直驚いています。こんなにしっかりした体制なのかっていう点とか、あとは携わる方のバランスの良さとか。
武:バランスの良さというのは、先生方の対応を担当している弊社の従業員のことでしょうか?
吉田 :はい。私の先入観ですが、会計事務所の方って、やはりどこか専門家気質で、固い人柄の方が多いイメージで。でもレガシィの方々は、良い意味で一般企業の方たちみたいな、税理士法人としての実務家の対応だけでなく、サービス業としての対応側面もあり、すごく仕事がしやすいです。
武:ありがとうございます。社内でも資産税部門、営業部門、不動産部門、管理部門の横の連携を重要視しているので、そのあたりは他社と比べてもフラットな環境かと思います。
吉田:良かった点として、もちろん携われる案件数が多いということはあります。特に私は営業活動で苦労していたので、具体的な案件をもらえることが本当に幸せだなと感じていて。あと、案件対応についても、初回のヒアリングから申告まで、基本的にバトンタッチして任せてくださるのが嬉しくて、やりがいを感じます。
苦労した点でいうと、最初はシステムの使い方の部分ですかね。電子申告や電子契約、クラウドでのファイル共有など、自分が慣れなければいけないと同時に、お客様へもどのようにご案内するかという点は、今もまだ課題かなと思っています。
武:案件対応については、弊社としても先生方に責任をもって対応いただける制度・環境をご用意しているつもりなので、やりがいを感じていただき幸いです。
システムについては、業界に先駆けてITを推進してきたこともあり、今後も活用していきたい部分です。慣れるまでご苦労をおかけしますが、ご協力をお願いできればと思います。
武:本日のお話やアンケートを拝見して、吉田先生は相続税申告だけではなく、生前の相続対策もすごく重視されているのかなと感じました。
吉田:はい。相続が発生する前に皆さん不安を抱えながらも、残されるご家族のことを一生懸命考えていらっしゃるので、その大切な思いに関われることっていうのは、とてもやりがいを感じます。
今後長く続けていく中で、自分が担当した生前対策のお客様が相続税申告まで迎えるということもあるかと思うのですが、そんな風に1人のお客様・ご家族と長いお付き合いができるようになれたらいいなと思います。
吉田:レガシィさん自体が金融機関や葬儀社など様々な企業と連携をしているので、個人事務所ではなかなか巡り合わないような、多様な相続案件を経験することができます。私のように、一気に経験値をあげたいという先生には、圧倒的におすすめです。