※ご好評のもと、相続マスター講座3日目は開催を終了いたしました。
今回も会場とオンラインにて多くの方にご参加をいただきました。途中に休憩のコーヒータイムを挟みながら3時間半にわたり開催いたしました。今回、講義終了後に先着の個別相談会もさせていただき、先生方とお話しする機会を設けさせていただきました。今後の業務がより良い方向へ進められるお時間となっておりましたら幸いです。引き続き4回目の講座もよろしくお願いいたします。
【開催後アンケート】
満員御礼!相続マスター講座のお申込みは終了いたしました。来年も開催を検討しております。
■講座開催の背景
税理士法人レガシィは、30年以上相続専門を掲げ、年間1,000件超の相続税申告を行っています。そうした中で培われた技術やノウハウは、今まで表立って公開させていただくことはありませんでした。
しかしながら、世の中で相続件数が増え続ける中、先生方からご質問を頂くことも多くなりましたので、広く皆さまとノウハウを共有し、共に取り組んでいくという趣旨から、本講座を開催させていただきます。
■講座内容
1.全体スケジュール
(1)遺言の有無を確認
(2)財産評価 → 分割シートの作成 → 分割の検討
・提案時の段階で分割を検討しているお客さまへの対応
・お客さまで預金解約用の遺産分割協議書を作成しようとしてるケース
・分割協議書1、2、3、といった具合に部分的に協議を調えていく
2.遺産分割をする上でのトークのテクニック
(1)基本方針を聞く(平等なのか本家相続なのか納税重視なのか)
不動産評価において、相続税評価をもとに分割協議をするのか、簡易時価ベースで協議をするのかなど
(2)基本方針に基づく、複数パターンを提示する
税理士が原因でもめる原因になることもあるので、それを防ぐ
後でクレームが来ない決め方とは
(3)税理士の立場(基本姿勢)
納税後をイメージした提案をする
相続人全員と会ったほうが良い(会わないで行うこともある)
(4)先生ならどうしますか? と聞かれたら
配偶者がいる場合……配偶者の今後の生活面の安心をはかるような案を作成する
配偶者がいない場合……跡取りがいるかどうか。いない場合には均等に分けることも選択肢
均等か? 平等か?
小規模宅地を意識した遺産分割
あくまでも相続人の生活設計を最優先にすべきと考えられる。
3.遺産分割協議書の作成ルール(文案を配布)
(1)用意する資料
・戸籍謄本(相続開始日確認)
・印鑑証明書(相続人の住所確認)
(2)形式的なポイント
・割印・捨印の押印箇所
・袋とじは製本テープでOK
・2枚以上の場合は頁番号を記載する
(3)遺産分割協議書の部数
・相続税申告の際に、原本を提出する必要なし。
・遠方在住の相続人がいる場合で申告期限間近のケース
4.ケーススタディ
(1)もめ案件・非弁行為(税理士側のリスク)
・分割方針によってどのような税額になるかの発言は税理士として行える
・当事者間の話し合いの調整はできない
(2)相続人が認知症等、意思能力なし
(3)相続人が未成年者
(4)相続人が海外在住
(5)銀行借入・担保・抵当権がある場合(ex不動産の謄本確認→極度額)
(6)税引後手取額の提示
(7)不動産所得あり
(8)税務調査に備えた遺産分割協議書の書き方
(9)贈与税がかからずに納税資金を相続人間で負担する方法
(10)数次相続(1次相続の後、分割協議前に2次相続開始)
※内容は予定です。予告なく一部変更になる場合もありますのでご了承ください。