お問い合わせ

お電話(平日9:00~17:30)

フリーダイヤルのアイコン 0120-00-8377 メールのアイコン メール

専門家インタビュー

目指すは地域の ”かかりつけ医”

大学卒業後、専門学校へ2年通いつつ、会計事務所でアルバイトとして勤務後、都内の税理士事務所に就職。その後上場企業の経理、税理士事務所での勤務を経て、2011年に独立し現在にいたる。

大学在学時代から税理士試験を受けてきた阿部先生。今までの会計事務所での経験や、独立前後での苦労や目指している税理士像について、お話を伺ってきました。

税理士を目指したきっかけを教えてください

きっかけですが、身内とか身近に税理士がいたからとかではなく、大学2年生ぐらいのときに何か資格でも取ろうと考え、簿記の勉強を始めたんです。意外と面白く、簿記に関連する資格を探したら、『税理士』という上位資格があると知ったことがきっかけでした。実は大学在学時に試験を受けてみましたがちょっと甘く見すぎていていたようで撃沈しまして(笑)。これは本格的にやった方がいいなということで、大原簿記学校に通って本格的に勉強を始めました。専門学校在学中に4科目まで合格して、最後の1科目は税理士事務所に勤めながら勉強をして、合格することができました。勉強は大変でしたが、途中でやめようと思ったことはなかったですね。パズルを解くような感覚で楽しみながら学んでいました。

独立するまで色々苦労があったと聞きました

税理士試験受験後、都内の事務所に就職したのですが、仕事が結構ハードだったのとあまり独立を進めるような風土ではなかったので2年ちょっとで退所しました。視野を広げたいという思いもあり、上場企業の経理に4,5年ほど勤めまして、そこでは決算や管理会計といった業務をしていましたね。その後、知り合いの紹介で税理士事務所に勤めるようになり、土日にまた別の事務所をアルバイトのような感じで手伝っていたのですが、そこの所長先生が病気で急に亡くなってしまったんですよ。所長先生にはすごくお世話になりましたし、お客さまからしても顧問がいなくなると困ると思ったので、引き継ぐために独立しようと思いました。ただ所長先生の奥さんが、別の先生を探してきてしまって、独立したはいいけど、お客さまがほぼ0からのスタートという形になってしまったんです。それぞれに事情があったものの難しいものだなと結構落ち込みましたね。
 
ただ、お客さまのなかで、継続してお願いしたいと言ってくれた会社が2社あり、元居た事務所に許可を取ったうえでお受けできることになりました。信頼関係を築けていたんだなと、その時うれしく感じましたね。そこからもずっと基本的には紹介ベースで、お客さまを広げていきました。

業務で工夫されていることを教えてください

法人顧問がメイン業務でお客さまは70社ほどなのですが、仕訳作業が大変なので、高校時代からの友人にEXCELのマクロを組んでもらい活用しています。
 
そのほか特別なことをやってるわけではないですが、特に確定申告の時期は、準備が大切なので、お客さまに早めに必要な書類を集めてもらったりということなどは、意識的に早く対応していますね。また、コロナのときに、ZOOMとかDropbox を結構早めに取り入れたのはよかったなと思います。比較的自分と同年代のお客さまが多いので、先方にとっても都合が良かったようで業務効率になりましたね。

ご自身の理想的な税理士像をお聞かせください

税理士ってお医者さんと近いなと思っていて、大病院みたいな税理士法人もあれば、町医者みたいな個人事務所もある、得意不得意もみんな違うと思うんで、得意なものは得意な人に任せた方がいいんじゃないかっていうところで、餅は餅屋みたいな考えがありますけど、本当そうだなと思っています。
 
私は、かかりつけ医のような税理士になりたいですね。近所の先生みたいに、フランクな感じで、時には税務に関係ない相談とかも話したり。いまのお客さま達にはそういったところを評価いただいているのかなと思っているので、そこは自分の芯として変わらず持ち続けていきたいですね。
single_banner