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専門家インタビュー

月次決算で「未来」のために|活用する情報を渡したい!

1990年慶応義塾大学理工学部卒業。1990年富士銀行(現みずほ銀行)入行。1995年公認会計士2次試験合格。同年柏原公認会計士事務所入社。1999年加藤義久公認会計士事務所設立。1999年駿河台法律会計事務所共同設立。2008年日本みらい会計事務所設立。2015年税理士法人日本みらい会計 代表社員

2012年にもインタビューをさせていただいた加藤先生が2度目の登場です。
今回はより深く、先生が会計の世界を志したきっかけ、開業後に事務所を襲った大ピンチなどを詳しくお伺いしました。
また、月次決算へのこだわり、目標として掲げている人間力の向上についても、熱い想いを語っていただきました。

会計士を目指した背景、開業までの経緯を教えてください

大学を卒業後、銀行に就職しましたが、その直後にバブルがはじけました。銀行は本来お客さまに寄り添わなければいけないのですが、当時は金融機関にも余裕がなく、どうやって回収するかばかりを求めている状況でした。そうした中、数年間勤めましたが、自分の中では私のいる場所はここではないのかなと思うようになり、お客さんの側に立つにはどうしたらいいのかと考え、公認会計士を目指すようになりました。銀行を辞め1年半の勉強後、運よく会計士の試験に受かることができました。公認会計士を目指すときに、色々と教えてくださった公認会計士の先生がいらっしゃるのですが、合格後はこの先生の事務所でお世話になりました。

その後、平成11年にその方たちと共同事務所である「駿河台法律会計事務所」を開きました。平成20年には、従業員の数も増え、共同でやっていくには手狭になったため、「日本みらい会計事務所」という形で神保町に事務所を構えることになりました。平成27年に「税理士法人日本みらい会計」と組織変更を果たし、現在に至ります。

開業後、大きな転換期があったと聞きました

開業後も、お客さまに関しては多くのご紹介をいただき、経営を軌道に乗せることができました。しかし、事務所運営に関しては非常に反省しなければいけないトラブルがありました。従業員との信頼関係にひびが入り、ほぼすべてのメンバーが退職してしまったのです。当時、私は従業員に対して非常に懐疑的になってしまい、仕事の一つ一つを細かく批判してしまったり、時間がかかっている業務についてサボタージュを疑ってしまったりしていました。私が信頼しなければ、相手も私を信頼してくれないということが理解できていなかったと、自分の浅慮に恥じ入るばかりです。

それからは、思い込みや自分勝手な考えでないか、しっかり確認してから発言、実行するようにしています。お蔭様で、トラブル後に入所してくれたメンバーは事務所に定着し、私を支えてくれています。

事務所の特色・強みは?

月次決算とその後の対応に力を入れています。会計事務所はデータを集計、仕訳するのが役割ですが、その結果を素早くフィードバックして、それを未来につなげてあげるということしたいと思っています。加えて、月次決算で社長とどんな話ができるのか、どんなアプローチができるのか、というところにこだわっています。職員にも月次決算の外部研修を受けてもらっています

2012年のインタビューの時に、クライアントの顔を見ながら話を聞くことを大切にしていると話されていましたが、今も変わっていませんか?

2020年のコロナ禍の際にお客様に会いたくても会えない時期が続き、ZOOMやWEBでの対応に切り替えたことも多くあります。ただ、結局、「来てほしい」といわれることが多かったです。そんなこともあり、現在でも顔を合わせるということを大切にしています。ただ、経営者としては業務効率を考え、「WEBで済むならWEB」と反対の指示をしなければいけないこともありますが(笑)。

今後、力を入れていきたいことを教えてください

事務所の「人」の部分の向上ということを考えています。会計事務所の営業としては「高レベルのスキルやノウハウを持つ」という方法論がまず思いつきますが、結局のところ、お客様からの指名が入るか入らないかを左右するのは「真摯さ」「親切さ」「気配り」のような人間性の部分かと思っています。私も含めて事務所全体で「人間性」の向上に取り組むことができれば、より面白いことが達成できるのではないかと、そんなふうに思っております。

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