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専門家インタビュー

お客さまの懐に入り込み経営課題を解決

福井市を拠点に、税務に関する業務や経営コンサルティングを提供。税理士として多岐にわたるサービスを提供し、地域企業のサポートに尽力。​

今回、お話をお伺いしたのは、福井県福井市でご活躍されている孫﨑先生です。お客さまとの間合いを詰めるのが得意という先生は、いろいろな経営者の方を近い距離で支援されてきたそうです。そんな先生の税理士人生の、これまでとこれからをお聴きしました。

税理士になられたきっかけはどのようなものでしたか。

実は、きっかけ自体はあまりドラマチックなことがあったわけではなく、親の跡を継いだというだけなんです。 初めは、まったく継ぐ気はなく、地元を出て北海道に行き、自由にさせてもらっていたのです。 しかし、父が病気になり、あと4~5年で仕事の第一線からは退かなければならないという状況になってしまい、「継いでほしい」と言われ、初めて税理士を目指しました。

タイムリミットがある中、一から税務・会計分野の勉強をして試験に受かるというのは、とても大変そうですね。

はい。まったく税務のことも会計のことも知らなかったところから、数年で資格を取るレベルにまでならなければならないというのは、大変でした。  ですが、4~5年以内に引き継がなければならないというゴールが決まっていたので、とても必死になれたという部分はあると思います。結果として、何とか、父がまだ現役でいられているうちに、資格を取ることができました。

すごいですね。その後は、どのように事務所を継がれたのでしょうか。

資格を取ってから父と一緒に仕事ができたのは1年ほどで、そのあとは私が所長として事務所を引き継がなければなりませんでした。 当然、実務経験はわずかな期間しかなかったので、仕訳を見てもその意味するところもきちんと理解できないような有様でした。お客さまも、最初は若造が不安そうな顔で必死に実務をしているので、不安だったと思います。 とにかくなんとか実務知識を補おうと、書籍やセミナーなどでたくさん勉強しました。東京のセミナーなども、興味があるものは積極的に参加するようにしていました。 その結果、何とか実務を回せるようになっていきました。

先生の税理士としての強みは何でしょうか。

私は、人との“間合いを詰める”のが得意だと思っていて、それが税理士としての強みにもつながっていると考えています。 何かのセミナーに出た際に、ふと、自分を振り返ることがありました。そこで、昔から人と話すのが好きで、すぐに親しい距離になれるのが自分の特徴だということに気付きました。 税務の知識も、経営の知識も、いまやインターネットで上手に探すことができれば、答えは得られる時代です。そして、税務会計顧問というのは、どんなに若くても、社長と直接話をするという特徴的な仕事です。他の仕事であれば、新入社員が取引先の社長と定期的に会うなどということはほぼありません。今、この時代に税務会計顧問という仕事をやっている意味を考えた時に、世の中にある知識を自分の言葉に変換して、お客さまに伝わる言葉で伝えていく仕事が、税理士という仕事なのかもしれないと考えています。 私は、お客さまとの関係の中で、そのお客さまの気持ちをつかみ、どんな話をどう話せば理解してもらえるかということをきちんと考えながら、お客さまにさまざまなご提案をしていきたいと考えていますし、そのような提案ができるのが私の強みだと思います。 お客さまと近い距離で、悩みに寄り添い、お客さまに最適な解決策を上手く提案できるようにしていきたいのです。

レガシィの商品は、どのようにご利用いただいていますか。

主に、自身の勉強用に活用しています。レガシィの商品は、「ここが知りたい」という部分を、特殊な分野でもピンポイントで押さえてくれている商品が多いので、探しやすくて助かっています。何か知りたいと思ったら、いつもレガシィで最初に探します。 私の事務所のもう1人の税理士も利用しています。事務所内スタッフがいつでも聴けるような場所に保管しています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

中小企業ではまだあまり進んでいませんが、これからDX(デジタル・トランスフォーメーション)が必要になる事態に直面する企業が増えると思っていて、必要になったときにきちんと支援できるように、DX専門税理士になりたいと思っています。今後、中小企業では人手不足になるのは明らかで、「経理が定年でいなくなる」となれば、何か手を打たねばなりません。その際に、DXを用いてすぐに支援できるようになりたいのです。 単純な業務のデジタル化だけでなく、DXを活用してさまざまな経営上の悩みに総合的に答えられるような税理士を目指します。

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