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おすすめ書籍インタビュー

【相続専門税理士が教える】借地権課税のおすすめ実務書籍

今回のおすすめ書籍のテーマは「借地権課税」
・実務を経験している人、これから実務を経験する人
・借地権そのものの本質を理解したい人
・税法の論理的思考を身に着けたい人

こんな方々に向けて、税理士法人レガシィのパートナー税理士である武田が、おすすめの書籍をご紹介します。

プロフィール紹介

税理士法人レガシィ パートナー税理士 武田 利之

大学卒業後新卒で金融業界へ進み、税理士と接点を持つようになる。お客様と長く深い関係を築ける税理士の仕事に惹かれ、会計事務所へ転職。税理士試験に合格した翌年、レガシィへ。現在は「プレミアム税理士」のひとりで、金融業界の経験や法人関連の知識を活かし、法人を活用した総合的な節税コンサルティングを中心に活躍している。

好きなことは、歴史。これまでに1番読んだ小説家は池波正太郎。YouTubeで歴史関連動画を閲覧するほか、テレビゲームをするのも好き。趣味はバイク。休日には妻と大型バイクでツーリングにでかけることもある。

【相続専門税理士が教える】借地権課税のおすすめ実務書籍

以前は金融機関に勤務されていたと伺いました。そこから税理士を目指されたきっかけは何だったのでしょうか。

武田:もともと埼玉の実家の近くの信用金庫で7年ぐらい働いていました。その時にお客様で税理士をやっている方がいて、税務関係もなかなか面白そうだなと思ったのと、仕事で決算書を見る必要もあり、もっと深く専門的な部分が知りたいというのもありました。また金融の仕事って担当する地域を変えられてしまい、お客さんと長く深く付き合うというのが難しく、それも自分にはあっていないなと思い、会計事務所に転職しましたね。

会計事務所で1年半くらい働いて大体の仕事の流れを覚えてきたときに、この仕事だったら自分に合っていそうだなと確信しました。それからだんだんと大きな案件も任せてもらえるようになって、お客様の担当ができるようになり、これからもやっていけそうだなと思い、そうして税理士試験を受ける準備を始めました。

働きながら試験勉強をされたのですか。

武田:税理士試験の勉強を始めたのは30代前半の時でしたね。自分の場合は、完全に正社員で働きながら税理士試験に受かるのはかなり難しいと思っており、やるなら短期間で一気に勉強するタイプなので、試験勉強の終盤はアルバイトのかたちで働きながら勉強をしていましたね。ただ働きながらでも勉強できる人もいるので、こればっかりはその人次第かなと思います。

「相続専門税理士」としてやっていこうと決めたきっかけは何だったのですか。

武田:相続ってイメージとして、1回きりで終わってしまうものだと思っていました。一方で顧問業務は、その会社を良くしてこうと続いていくじゃないですか。最初はそう考えていたんですが、お客様の相続に関わっているうちに相続も1回きりで終わりではなくて、それを引き継ぐ人がいるわけです。そこで相続って、「思いを引き継いだ人の、未来の人生を幸せにすること」だと思い、そこにやりがいを感じました。それから「相続専門」としてやっていこうと決め、いまに至ります。

相続のプロフェッショナルの立場から、これから資産税の実務を取り組む方に向けて、どう取り組むのがベストか教えてください。

武田:相続税で言えば、まず評価方法を覚えるところからですね。1番時間がかかるところだし、 そこでつまずくことも多いから、とにかく評価の経験を積むことが大切だと思います。
その視点でいうとレガシィの環境は、分業制になっていて、お客様の対応する人、評価する人と役割が分かれている。集中して評価方法の経験を積んでいくことができるのはやっぱりいいと思いますね。

 

おすすめ書籍はこちら

1.借地権課税の実務(第一法規)

武田コメント:
借地権関係の実務で確認したいことができたときやすぐに答えが欲しい時に、まずはこの書籍を確認しています。ケース別にQ&A形式になっているため、事実関係に照らし合わせてピンポイントに回答を導き出すことができるので、限られた時間の中で解決する必要がある場面で役に立っていますね。また、借地権関連の税務は所得税・法人税・相続税の各税法にまたがっていますが、本書籍は3つの税法を横断的に整理されています。

2.借地権課税質疑応答事例集(大蔵財務協会)

武田コメント:
借地権課税の理解を深めることのほか、民法・借地借家法の規定を踏まえた解説がされているため、「借地権そのものの本質」を理解したいと考えている実務家に役に立つ書籍と考えます。私も税理士になりたての頃はそうでしたが、不動産関連の業界から税理士となった人以外は、借地権をよくわかっていないというのが実情かと思います。借地権は所在場所や地積にもよりますが想定外に高額となる可能性がありその分課税リスクも高くなります。いざというときにヒヤッとしないためにも借地権に対する理解を深めるのに役立つと思います。

【相続専門税理士が教える】借地権課税のおすすめ実務書籍

3.番外編:リーガルマインド租税法(成文堂)

武田コメント:これは広めというか初学者向けで、税法に係る法的思考を養うために役立つと思います。弁護士向けとかには結構出ているのですが、租税とかの本でこういった法的思考をつけられるものってあまり見かけないなと。自分も税理士になりたての頃に読んだ本でもあって、考え方をきちんと勉強できます。論理的に考えるということに役に立つと思いますね。

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