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専門家インタビュー

留学や上場企業の経験も! 街の国際税務の専門家

神奈川県横須賀市出身。大学卒業後、アメリカ・カリフォルニアに留学。その後、個人会計事務所や大手税理士法人での勤務、上場企業での国内税務・国際税務業務を経て、独立。

上場企業での国内・国際税務も経験している波多先生。税理士を目指したきっかけや独立の経緯などをお伺いしました。

税理士を目指したきっかけを教えてください

父が会計士なので身近な資格だったというのが一番ですね。それと、留学をしたこともあり、英語を使える仕事をしたいなということは漠然と考えていました。そんな時に国際税務という仕事があるのを知りまして、海外に出ていく会社が増えていたり、逆に海外から日本に進出する会社があったり、個人でも移住するということが一般化してきているなどニーズもありそう、また一方で英語を使える税理士は少ないだろうということで、国際税務をやっていこうと思ったのがきっかけですね。

大学卒業後、カリフォルニアに1年半ぐらい留学しまして、日本に戻ってから最初は父の事務所の仕事を手伝いました。個人事務所での仕事にもやりがいは感じていましたが、英語も活かして、強みをもった税理士になりたいという思いが日に日に強くっていきました。そこで、20代後半に税理士法人に転職しました。

税理士法人から上場企業、そしてまた税理士法人に転職したと伺いました

まず税理士法人から上場企業への転職は、正直に話すとちょっと忙しすぎたという理由もあります(笑)。5年ほど在籍したのですが、がむしゃらに働いて、ある程度やったなという気持ちと、事業会社で働いてみたいなという気持ちで転職しました。ただ、会計事務所にいると自分が前面に出てお金を稼ぎますが、企業だとバックオフィス部門になるのでそこが合わなかったですね。

次に勤めた税理士法人には、より専門的な国際税務の仕事ができそうという思いで入所しました。実際に入ってみてすごく勉強になりましたね。外資系企業も多かったですけど、海外進出をしている上場企業も多かったので、バランス良く担当できたというところもありますし、上司から時には厳しく教育を受けまして(笑)、それが独立してからも基礎となって助かっています。難しい業務がたくさんあるのですが、どう調べてどう回答するかなど学ぶことが多かったですね。

国際税務の大変なところを少しお話しすると、やはり海外の方とのやり取りですね。例えば海外の本社で記帳をしてくれているというのでほっとくと後回しにされるなんてこともありますし、スケジュールを守ってくれない相手もいます。そういう場合には、ある程度こちらが主導してちゃんと期日までに資料をもらうとか、そういったテクニックも必要になってきます。税務以外のテクニックも必要だなと思いました。

独立に至った経緯を教えてください

10年以上国際税務の仕事をやってきて、自分の中ではある程度やったかなっという思いから、新たにチャレンジしたいという気持ちが芽生えてきました。税理士の業務自体は好きなので、早期リタイアとかは全く考えてなくて、逆に長くやっていきたいと考えたときに、独立して応援したいお客さんをサポートして、自分にとってやりがいのある環境を築いていくというのが、長期的に見ても幸せなんじゃないかなと思いました。

独立当初は、外部の事務所の仕事を手伝ったり、同業の先生から国際税務や英語が必要な仕事をご紹介いただけたりと、少しずつ伸ばしていきました。2022年1月に独立したので、今3年目です。まさにコロナ禍でしたが、その影響はあまり感じていなくて。というのも、もともと国際税務の仕事はリモートでやりやすいんですよ。ですので、独立した後も仕事を進めやすかったですし、お客様もリモートに慣れてくれたので、ありがたかったですね。

力を入れていることやこれからの取り組みを教えてください

国際税務をずっとやってきたので、知識と経験に偏りがありますが、逆にそこを広げていき、サービスレベルを上げていきたいという思いがあります。また、国際税務というと、対象は国際的な大企業のようなイメージがあるかもしれませんが、例えば法人にしても外国人の方が日本でやっていて英語でのサービスが必要とか、個人の方で海外の会社と取引しているような方とか、そういう方って国際税務のサービスが必要なんですが、大手の税理士法人に行くほどでもないと思うんですよ。ですので、私のホームページに街の国際税務の専門家って書いてある通り、スモールビジネスの方の相談相手として、サービスを広げていきたいなと思っています。

サービスの範囲を広げることに関しては、お客さんからのご要望があった場合に対応できるよう、守備範囲を広くしてお客様の満足度を上げられるようにしていきたいと思っていますが、何でもかんでも手を出そうとは考えていないです。税務が複雑化していて、全部を高いレベルで網羅するというのは難しい場合もあります。そのような状況なので、リスクとリターンを考えた時にやるべきじゃないという合理的な判断をするケースもあるかもしれないですね。得意不得意はどうしてもあるので、私が不得意な部分はまわりの方も頼りつつ、自分が強みを出せるところで頑張りたいと考えています。

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