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専門家インタビュー

顧問先に100年企業を目指してもらうなら、税理士も100年企業を目指すべき!

1991年2月 税理士登録
1991年11月 開業及びTKC入会
1997年6月 事務所移転
2004年1月 ㈲わいわいビジネスコンサルタント設立
2006年8月 株式会社に商号変更
2016年1月 一般社団法人相続まるごと支援センター設立
2019年7月 税理士法人 よしむら設立

吉村先生は、「顧問先に100年企業を目指してもらうなら、税理士も100年企業を目指すべき」と仰います。それを実現するための税理士法人よしむらの取組み・考えについて伺いました。

税理士になったきっかけを教えてください

 私は大学は建築学科に進んだんですが、大学3年生の時に、中退して友達と飲食店を一緒にやろうと、飲食店に勤めました。チェーン店だったので、そこの計数管理を私が担当していました。全く不勉強でビジネスの世界に飛び込んだので、勉強しないと分からないことがたくさんありました。そのため、簿記を勉強しました。
 勉強したのが功を奏して様々なことが分かるようになったので本部に色々な提案を行ったのですが、数字の話に聞く耳を持つ人がおらず、退職して、会計事務所に勤めながら、資格取得を目指しました。その後1991年に合格すると、そのまま開業いたしました。
 この業界入ったら、自分のいた会社がいくら提案したって聞いてくれなかったのに、お客さんが一生懸命聞いてくれ、非常に感激しました。
 一般の企業だと勉強したって無駄なことがいっぱいあるけど、この業界は勉強すれば勉強するほど全部役に立って、お客さんは喜んでくれます。そこがとても性に合っていて、これが天職だと思っています。

事務所で力を入れているところを教えてください

 開業時は、法人顧問を主業務とする事務所でした。相続は全くやるつもりはありませんでした。もともと私の社会人人生がが飲食店経営から始まっているということもあり、私の関心は基本的に経営の方に向いていました。そんなわけで、会計事務所としても、経営コンサルティングができる事務所というのをずっと目指していました。自計化支援、事業計画作成と巡回監査などに力を入れてきたんですね。
 では、なぜ、今、相続対策、相続税申告を一生懸命やっているかというと、顧問先も年を取り、相続を意識しないといけないライフステージに入ったというのが要因です。経営者は年を取ると次代のことを考えなければいけません。遺言書を作ったり、相続財産の持ち方を検討して相続税の対策をするなんてことが必要になってきたわけです。
 ですので、最初は顧問先向けに相続分野の業務も行っていました。ただ、このやり方だと、手間ばかりかかって結構大変なんですよね。だったら、いっそうのこと所内の体制を整えて、大々的に事務所の業務メニューとして相続を扱おうということになりました。
 ということで、税理士の1人を専属にして、資産税部門を事務所の主軸業務として打ち出しています。今年(2024年)の4月下旬に事務所を引っ越したばかりですが、相続中心の看板広告にしています。

今後は法人サポートと相続サポートを両軸として行っていくということでしょうか?

 そうですね。かつてのイギリスにおける社会福祉政策の標語に「ゆりかごから墓場まで」という言葉がありますが、うちの事務所のサービスもそのようなイメージでおります。会社の最初から最後まで面倒を見られる事務所になることができたのではないかと思います。企業の発展期、成熟期、衰退期、それぞれの場面でアドバイスができるというのが特徴だと思います。
 また、相続サポートが形になってきたので、次に力を入れるのはコンサルティングだと思っています。こちらも、将来的には専属の部署を作りたいと考えています。

今後の課題について教えてください

 私も74歳になりました。今の事務所を若い税理士たちにどう引き継いでいくかというのが今最大の課題ですね。
 直接意識したのが事業承継税制です。お客様に説明する際に自分の事業承継のことも考えざるを得ませんでした。その時はまだ、税理士法人でありませんでしたので、スタッフ税理士と検討して税理士法人化しました。
 お客様にも100年企業を目指してくだしと言ってるので、うちの事務所も何とか100年続けられるような事務所にしたいと思っています。
 そのためにもやりがいのある事務所にしたうえで、次代に引き継いでいきたいです。

今後、税理士を目指す方、開業を考えている方にメッセージをお願いします

不況業種って言われてますけど、私はますますやりがいのある職業かなって思います。こんなにお客さんに感謝される職業はありません。だから、どういう仕事をするかどうかが重要です。本質的にお客さんのためになる仕事をすれば、どんな業態でも感謝されると思います。それは税理士も同じで、まだまだ、お客さんが求めてるサービスというのは幾らでもあると思うんです。AIも逆に活用して、サービスを考えていけばいいんです。それは非常にやりがいのある仕事だと思います。

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