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専門家インタビュー

税理士業と不動産賃貸業を兼業しているからこその強みをいかした税理士事務所

税理士資格の他、宅地建物取引士資格を保持。顧問先は法人15件、個人は確定申告時含め50件程の小事務所を運営、来年で20年目になる。(参考までに:税理士業収入2000万円程度)

今回は神田に事務所を構える森嶋先生にお話を伺いました。事務所を訪ねると、ビルのお名前が「森嶋ビル」。お話を伺うと、元々ご家業が不動産賃貸業とのこと。税理士業と不動産賃貸業を兼業なさっている先生ならではのお話を伺ってまいりました。

税理士を目指したきっかけを教えてください

 大学卒業してから、最初は大手住宅メーカーで営業マンとして7年ほど勤めていました。その中で、組織の歯車として定年まで働くことが自分の性格には向いていないということに気付きました。また、家業が不動産賃貸業を営んでおりましたので、自分の性質と家業が両立し得る仕事がないかなということで、会社を辞めて税理士を目指しました。ちょうど子供が生まれたタイミングでしたので必死に勉強して4年くらいで資格を取得しました。その後4年程、2、3の会計事務所での勤務を経て、後継者を探している世田谷の先生とご縁があり、その事務所を引き継ぐ形で独立開業することになりました。事務所の顧客をそのまま引き継いだので、比較的順調にスタート出来ました。そこから15年くらいは世田谷にて事業を行なっておりました。その後、所有している神田のビルに空室が出たので今の事務所に移転しました。
 家業である不動産賃貸業に役立つために税理士業を始めたので、かなり特殊な例であると思います。最近、家業の方は先代から引き継ぎました。両立は多忙でありますが、ビル管理については管理会社等にサポートしてもらい信頼関係を築いています。税理士業務についても書類の整理や事務的な作業はパートの方にお願いしています。家族やたくさんの方に支えられて、お陰様で両立出来ております。

税理士業と不動産賃貸業を兼業しているからこその強みを教えてください

 自身が不動産賃貸業の経営者ということで、不動産を持つ経営者がどのようなことに悩んでいるか手に取るように分かります。引き継いだ先の税理士事務所は不動産管理会社と提携しており、顧客は不動産オーナーが多く、偶然にも自身の得意分野との相性が非常に良かったのは幸運でした。
 小さな会社や事業では、株などよりも、不動産が一番大きなウェイトを占める資産であり、土地の運用や賃貸アパート等の経営が大きな悩みとなります。また相続についても、家業や税理士業で特に関わってきた分野なので、ノウハウが日々蓄積されています。
 家業で行っている不動産賃貸業は港区が中心、税理士業は世田谷区が中心なのですが、港区という土地柄、不動産関係の最新の事例が集まりやすく、また、株に絡んだ不動産市場動向などにも敏感なため、世田谷区のお客様にもいち早く有用な情報・ノウハウを伝えることができるというメリットもありますね。
 具体的には、不動産オーナーの場合、税務だけでなく、入居者とのトラブル、原状回復や修繕工事をする際の見積りの相場や業者との対応など、様々なアドバイスができます。
 個人オーナーだと管理会社や工事業者等の言い分をすべて鵜呑みにしてしまうようなことが多いので、その辺りのアドバイスも喜ばれます。また、一般的に高齢の不動産オーナーの場合、不動産の活用方法や組み換え等に保守的になりがちで躊躇される方が多いのですが、私の顧客については、自身の実体験を踏まえたアドバイスにより重い腰を上げて動いて頂いており、ご家族の方にも喜んでいただいております。
 このように、不動産に関しては、税理士業務だけの方より、一歩踏み込んだ話ができるというのが強みですね。

これから税理士を目指す方へのメッセージをお願いします

 税理士の方でも、大企業の中の税理士として働く方とか、私のように一人の事務所を運営する方など、色んな方がいらっしゃいます。
 一人の事務所形態のメリットは自分の時間を自由にコントロール出来ることです。平日にゴルフに行ったり、家族の都合に合わせたとしても、土日に仕事を集中して行うなどして誰の顔色も気にせず調整することも出来ます。職場に誰もいないと張り合いがないという人には向かないかもしれませんが、自分の性格には合っておりストレスなく過ごせています。
 比較的地味な作業が多い職業ではありますが、せっかく難関な資格を取ったのですから、日々仕事に忙殺されるのはもったいないです。漠然と税理士という資格で生計を立てて行きたいということではなく、どのような分野に特化した税理士になりたいのか、どのような生活スタイルを目指したいのかというところをよく考えると良いのではないかと思います。

これからの指針等について教えてください

税理士には定年がありません。目標は80歳くらいまでは続けて行けたらと思ってますが、そのためには健康であることが大事です。頭の健康・体の健康に気を付け、顧客に迷惑をかけないところまでは続けて行きたいと考えています。

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