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専門家インタビュー

2代目所長の事務所経営|後継ぎ社長からいただいた金言 

2005年に父の事務所を承継し、アマヤ・パートナーズ税理士法人を設立。法人名が示すように「税務に限らず、どんな局面でもお客様から頼りにしてもらえる最高のパートナー」を目指す。また社外にも金融機関や弁護士・社労士といった他士業は言うに及ばず、幅広いネットワークを構築。不動産売買、建築、保険、動画・WEBサイト制作、M&A支援、セキュリティ、人材採用など、80社超の協力会社と提携し、あらゆる経営課題をトータルサポートし解決に導く事業を展開している。

お父様の事務所を承継し、税理士法人を設立した天谷先生。顧問先の社長も2代目の方が多く、後継ぎならではの助言もいただき、大変な時期を乗り切れたとのこと。詳しいお話しをお伺いしてきました。

税理士を目指したきっかけを教えてください。 

税理士の父から、仕事の面白さを伝えてもらったことがきっかけでしたね。税理士は企業経営者と直接お会いし、すぐ隣に寄り添うことで最も頼りにされる存在になることができる。お客様に寄り添い、共に考え、企業の成長や課題が解決する過程を間近で見て、一緒に喜べる仕事です。
 
私たちは経営理念として「会社の元気を創る」ことを掲げています。寄り添うお客様から「元気が出てきた」と言っていただけるのは、今となっても、大きなやりがいを感じさせてくれる瞬間です。

事業承継で大変だったことはありますか? 

開業以来多くのお客様をご支援してきた父ですが、事務所を運営する中で多くの選択を迫られ、やりたくても実現できなかったことが、いくつも出てきたそうです。今振り返ってみると、そうした経験から私にしてくれたアドバイスも、最初の内は真意を汲み取れなかったことも多かったのかなと感じますね。わたし自身が事務所運営へ携わる経験を重ねる中で、課題や父が感じていた苦悩なども徐々に明確に見えてきました。
 
また一方で、引き継ぎ当初の私は、お客様からは経験不足を指摘されるのでは、と身構えている部分がありました。「期待にお応えし、満足いただけているだろうか」と不安だったんですね。ですがそれは杞憂でした。お客様からは励ましのお言葉をたくさんいただいて。特に同じく二代目三代目の社長様方から「お互い大変なこともあると思うが、頑張ろう」と言っていただけたのは、本当にありがたく、励みになりました。

印象に残っているお客様のアドバイスなどありますか?

ある社長様からは「先代と考えが異なることがあっても、耳を傾けてごらん」と言っていただきました。世代も経験も異なる立場から見れば、「もっとこうすればいいのに」と感じることもありました。どんな企業・事業・人間でも、見ようによれば粗は見えてきます。ですが、そこにはそうなった理由がある。局面だけを見て判断すると、思いもよらぬ弊害が生まれることも…。ですからより広い視点、長い目で見ることが肝要。先代の言葉とは、それを知る絶好の機会です。
 
今までがあって、現状がある。だから「これまで」を否定したり粗探しをしたりするのではなく、そこから学ぶことにフォーカスを当てると良い。今思えば、そういう意図で言っていただけたのかなと感じています。

事務所経営においてターニングポイントがあったと聞きました

2014年から2017年の3年ぐらい、社員数が増えては減っての繰り返しという時期がありました。もっと人材の定着を図り、組織を安定させたい。そう考えて、経営方針発表会を毎年行うようになりました。目標売上や経営理念を言語化し、私や各部の部長がスタッフ全員へ説明する機会を設けたんです。また同じころに、人事評価制度も整備して運用をスタート。評価シートをマネージャーたちと共に作り、自己評価と上長評価をすり合わせる面談を実施しました。
 
こうした取り組みを通じて、スタッフ全員へ色々なことを伝えることができるようになったと考えています。「組織が今後進もうとしている方向性」が、人事評価では「スタッフ個々が何を求められて、どう評価してもらえるのか」が。それが見えるようになることで、皆が働きやすいと感じてもらえる環境をつくりたいと考えたのです。

いま課題を感じていることはありますか?

税理士法人の仕事は、人材こそが資源であり宝です。ですから人材育成を一番の課題と考えて全力で取り組み、業務のマニュアル化なども日々更新・改善を進めています。
 
どうしたら、お客様の役に立つことができるだろう。こんな風に考え、直接関わってお役に立つことができることこそ私たちの仕事における、最大の面白みです。ですから、同じようにお客様に寄り添い、みんなで仕事を楽しめるようになりたいです。入り口となる採用の場面でもこのマインドを重視し、新しい仲間を毎年積極的にお迎えしています。

これから取り組みたいことを教えてください

売上UPやブランディング、人材の採用と育成、生産性の向上やITをはじめとした業務効率化のツール導入など。経営者が直面する課題や悩みは実に多彩で、ご相談内容も多岐にわたります。それに合わせて、私たちのサービスラインナップも時代や社会のニーズにマッチさせながら、バリエーションを増やしてきました。
 
ですが根底にあるのは、「お客様に寄り添う」という考えそのもの。無秩序にサービスメニューを乱立しているのではなく、その時お客様が困っていることや本当に求めていることへ対応できることを生み出していく。そうした考えと姿勢は崩すことなく、今後も新たな分野への挑戦も続けていきたいですね。
 
今、考えているだけでも「経営者交流会の企画」や「管理業務アウトソーシング」「RPA導入」など、挑戦したいことはたくさんあります!そうしたものを経営方針で言語化し、スタッフたちと共有し、思いを一つに総力で実現に突き進みたいです。数年後、今思い描くものがどれだけ実現できているか。今から楽しみですね。
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