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専門家インタビュー

税理士事務所が家庭訪問?! 社員との「縁」を大事にするワケ

昭和41年生まれ 大学卒業後、埼玉県内の事務所で約10年従事。越川会計事務所として独立後、平成26年に税理士法人キャンバスとして法人化。税務・会計はもちろん、相続や事業承継など、チームの力で地域の中小企業に寄り添っている。

ご自身の経験から、所員教育に特に力を入れている越川先生。税理士になった理由やどのような思いで事務所経営をしているか、お話を伺ってきました。

税理士を目指したきっかけを教えてください

高校時代の恩師のアドバイスですね。実は高校時代、甲子園に行ったんですよ。それで、もちろん大学でも野球をやるつもりだったんですが、先生に「野球じゃ飯が食えねえだろう。税理士になればいいじゃないか。」と言われまして。当時野球ばかりで勉強もほとんどしていなかったのですが自分が行けそうで税理士を目指せる大学も調べてくれました。そこから目指したわけですが、一番の決め手は、埼玉県の優秀選手賞に選ばれた際、そのインタビューで「野球をやめて税理士になります!」って言ってしまったことですね笑。それがそのまま新聞の記事に載ったので、これはもう絶対に税理士にならないと、と思いました。

採用に力を入れていると聞きました

数年ほど前に3人辞めてしまったこともあり、弊所は中堅社員が少ないんです。そのままだと平均年齢が上がっていくばかりなので新卒採用に力を入れようと思い、コーポレートサイトとは別に採用ホームページを作成しまして、志望者が事務所の雰囲気がわかるよう社員の入社理由などを載せています。
 
また、インターンシップの受け入れも実施しています。私の母校の拓殖大学は5日間、リクナビは1日で。対応する社員は大変ですが、10年ほどコツコツやってきたおかげで成果が出ている気がします。つい先日も、確定申告後のタイミングで2025年卒の会社説明会をWebで3日間実施したら全部で12人も来てくれまして。弊所の新入社員が司会として進行するのですが、質疑応答では新入社員にも答えてもらったりして、志望者はリアルな声が聴ける、新入社員は成長につながる、とお互いに良い形になっていると思います。

社員の家庭訪問を行っている?

少し前段からお話ししますと、大学卒業後に勤めていた事務所で十数年働いていたんです。あまり独立とかは考えていなかったのですが、所長さんが、残ってくれるならポストを用意するし、もし独立するなら担当しているお客さんに声かけていいよ、とおっしゃってくれまして。実際に声をかけたら充分に独立して食べていけるくらいの数になりました。まわりの方の話を聞いてもそこまでの温情をしてくれるという話はあまり聞かないので、所長には本当に感謝ですね。
 
その思いがあるので、私も社員の方にはできることはしてあげたいと考えていまして、大阪や愛知など、地方から出てきた新卒社員の親に、家庭訪問のような感じで会いに行ってるんですよ。遠くで不安を感じていらっしゃると思うので少しでも安心させることができればと思いまして。
 
もちろん独立してしまう方もいますが、今でも交流していて、忙しい時期に手伝いに来てくれたり、事務所を見たいですと言ってきてくれたりします。生きていると色んな縁がありますが、それを大事にしたいと思っています。

これから取り組みたいことはありますか?

やはり一番は、この先事務所をどうしていくかということですね。税理士を増やして、新卒採用を始めていますから事務所の承継の問題があります。顧問先の社長さんからも最近よく聞かれます。そのあたりは考え中ですが、人数的な目標としては、社員30人でうち税理士6人という状態にしたいと考えています。
 
この仕事の好きなところは、顧問先と一緒に伸びていける、ずっと長くお付き合いできることです。それを事務所のチームみんなで叶えていきたいと思っています!
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