昭和49年3月 私立聖光学院高等学校卒業
昭和53年3月 早稲田大学法学部卒業
昭和55年4月 興亜火災海上保険損害調査課 を最後に退職
昭和55年5月 石川税理士事務所に入所
昭和56年7月 日商検定2級に合格
昭和62年12月 税理士試験に合格(簿記、財表、法人税法、所得税法、相続税法)
平成元年7月 石川税理士事務所 副所長
平成元年10月 宅地建物取引主任者試験に合格
平成6年12月 石川税理士事務所を退職
平成7年1月 東京都町田市 で開業
平成7年7月 横浜市緑区 に事務所を移転 現在に至る
今回、お伺いしたのは、横浜市の長津田に事務所を構える小池先生。長年、地元密着で地域の不動産オーナーなどの支援を続けてこられた先生ですが、今まで堅実に事務所を続けてこられた秘訣は「当たり前のことを当たり前にやること」とおっしゃいます。そんな先生が税理士業にどのように取り組まれてきたかを、お聞きしました。
実は、当初から税理士を志していたわけではありませんでした。大学卒業後は損害保険会社に勤めていたのです。損害保険会社は常に転勤の可能性があります。また、私の父は不動産賃貸業を行っていてその家業を継いでもらいたいという思いがあったようで、転勤が多いという事実を目の当たりにした結果、地元で不動産管理を行いながら勤められる仕事に改めて就いてほしいと考えていたようです。
そこで、ある年の正月に父と話し合い、結局地元に戻ることになりました。その時父の確定申告を行ってくれていた会計事務所に勤めることになったというところから、税理士への道が始まりました。
そうです。まったくのゼロからのスタートでしたが、今思えば、非常に楽しい時期でした。
まず、簿記の勉強から始めて検定試験を受け、それに受かってから税理士試験の勉強をしていきましたが、習得した知識がすぐに仕事で使えたので、仕事に直結する勉強ができることに大きな充実感を覚えました。
また、業界未経験だったので当然ですが、最初は事務所の先輩方にも素人として見られていたところから、3年ほどして知識が増えていくと、そんな先輩方に頼ってもらえる場面も出てくるようになり、知識の充実が周りの変化につながることも嬉しかったです。
資格取得後も、しばらくはその事務所で働かせていただいていました。実は、最初は独立志向はあまりなかったのですが、時間が経つにつれて自分で事務所を運営してみたいという気持ちも芽生えてくるようになり、所長の先生に相談しました。
所長は快く送り出してくれて、多くの顧問先も引き継がせていただき、比較的スムーズに、実家のすぐそばで事務所を開くことができました。現在も、そこに事務所を構えています。
単純に、不動産オーナーからの相談が多かったというのが理由です。実家の近くで事務所を開業したので、土地柄としては父と同じように不動産賃貸業を営む人が多く、そのような方々の相談に乗っていると、気付けば法人よりも個人の不動産オーナーをお手伝いしている比率のほうが大きくなっていました。
いえ、営業はほとんどしていません。ホームページに力を入れたこともあったのですが、価格訴求型の相談が多かったので、今はあまり注力していません。
税理士がより多くのお客さまのお手伝いをするには、今のお客さまの満足度を上げることが、一番の近道だと考えています。結局、口コミによる紹介が、税理士自身も安心できる、最も確実な方法だと思います。
そのように紹介してもらえるようになるためには、当たり前のことを当たり前に行い、信頼を積み上げていくことが重要です。そのために、いつもレスポンスは早くするように心がけていますし、お客さまと真摯に向き合うようにしています。
常に足元を見て、当たり前のことを確認するようにしてきた結果、何とかここまでやってくることができました。
ただ、相続対策に関しては、こちらから積極的にお勧めするようにしています。相続税の申告をしていると、きちんと対策をしていれば困らなかったのに、と思う案件に多く出会います。「事前に予測できるのであれば手を打つべきだ」とお話しするのは重要なことだと感じているので、親子で行う相続対策をお勧めするようにしています。
今の延長に将来があると思っているので、まずは、今の仕事をしっかりとこなしていきたいと思っています。その上で、後継者候補はいるので、どうすればより上手く承継できるかを考えていきたいです。
月1~2本程度、主に資産税に関わる商品を購入させていただき、職員とともに勉強しています。また、税務調査研究会の質問制度も活用させていただいていて、すぐに連絡をもらえるので助かっています。