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専門家インタビュー

事業会社での経験を活かし、地域に根ざした税理士を目指す

愛知県ご出身。大学卒業後、生命保険会社に就職しキャリアを積んだ後、平成25年に公認会計士登録。監査法人勤務を経て、平成30年に税理士登録。令和2年に京浜税理士法人 横浜事務所を設立し、「話しやすい税理士」を心がけている。

事業会社での経理経験を経て税理士・公認会計士 として独立開業し、現在は地域密着型の税理士事務所を運営する宮澤先生にお話を伺いました。

会計士を目指したきっかけを教えてください

学生時代から目指していたわけではないんです。新卒で生命保険会社に入社して、初めは営業の仕事をしていました。その後、経理部署に異動したタイミングで会社がIPOの準備をしていたので、公認会計士の方と接する機会が結構な頻度でありまして、私もこの仕事をやってみたいなと思ったのがきっかけです。当時はいち経理担当者でしかなかったので、知識も全然浅くて、税金関係はほとんど知らない状態でした。もともと簿記には興味はありましたが、簿記と会計の世界は違うんですよね。会計の世界は簿記よりも面白いなと感じて、それで興味を持ちました。例えば減損会計などの会計基準があり、日本の上場会社は皆その会計基準に基づいて決算書を作って開示しているので、会計基準が会社の業績を決めるのに重要なファクターになってくるんです。それをちゃんと学びたいと思いました。
 
勉強は働きながら進めました。当時職場が代々木だったので、新宿西口にある資格学校に仕事帰りや土日に通っていました。今思えば大変だったのでしょうが、あまり覚えていません(笑)。とにかく勉強していました。資格取得まで3年くらいかかりましたね。

独立までのエピソードをお聞かせください

資格取得後、事業会社を辞めて監査法人に転職しました。監査法人は2社・合計10年ほど勤務し、上場会社の監査やIPOを中心に担当していました。私がいた監査法人は中小監査法人で、証券取引所に上場している会社の監査を中心に行っていました。会社の上位のマネジメント層の人たちとお話しする機会があるので、すごくいい経験を積ませていただきました。
 
でも、監査法人で働いているうちに、自分でやった方が面白いかなという思いが出てきたんです。また、私はサラリーマンに向いていない性格もあって(笑)。妻にははじめ反対されましたが、最終的には応援してくれ、2020年に独立することにしました。独立してからは、税務もやり始め、今は税務の方が多いですね。それも独立した理由の一つです。

最近、相続に力を入れていると伺いました

はい、最近は相続に力を入れています。ここから先25年くらいで大きなニーズがあるのと、私があと20年くらい現役で、自分のペースで好きな仕事をできるのは15年くらいだと思っているので、その間にしっかりと取り組みたいと考えています。それに、私が事務所を構えている横浜市青葉区は、非常に地主さんが多い地域なんです。相続の基礎控除を少し超えてしまう方が多く、土地が広いので申告が必要になってくるケースが多いんです。また高齢者が多い街なので、土地柄的にも相続のニーズがあります。現在事務所の売上の8割が法人・個人で、相続税の売上はまだ2割程度ですが、将来的には半分くらいにしていきたいと考えています。
 
私は事業会社の経理出身で、監査法人を経て税理士になったので、まずお客様とどう接していいか分からない状態でした。お客様が相談に来られた時に、財産がどの程度なのかなどいろいろ聞かなければいけないこともありますが、それすらも全く分からない状態でした。相続を本格的に学ぶためにということで、レガシィさんのマスター講座を受講することにしたんです。講座を受けてかなりクリアになりましたね。ツール類も本当に良くできていて、「これが欲しかったんだ」という感じでした。例えばヒアリングシートは素晴らしいと思いますし、一番良いなと思っているのは、準備する書類の一覧です。網羅的にできているので、それが手元にあるかないかだけで、安心感がありますね。お客様もそういうリストを見せて説明をすると、安心して話をしてくれます。あと参考になったのが、スケジュール管理です。全体像が分かるというか、そのスケジュールに基づいて進めていけばいいという全体像が把握できると、書類の準備も含めて進めやすくなります。また面白かったのが、土地の評価で結構攻めた手法を教えていただいたことです。そういうところも詳しく解説していただいたのが、今でも非常に役に立っています。

日頃から心がけていることはなんですか?

事業会社での経験が現在の仕事に活かされていると感じる部分があります。一番活きているのは、もともと生命保険会社で営業をやっていたことですね。税理士はサービス業でコミュニケーション能力が非常に大事だと思っていて、最初に営業をやっていた時の経験は良かったなと思います。法人の顧問や個人の確定申告であれば、基本的にリピートのお客様になるので、一旦関係性を築いてしまえば、ある程度うまく流れていきます。でも、いろいろなお客様がいらっしゃいますよね。何を聞いても全然返事がない方や、常に機嫌が悪そうにしている方などに対して、一喜一憂しないで丁寧に対応することができるのは、保険会社にいた時の経験が活きていると思います。
 
お客様との関係で一番大事にしているのは、誠実に対応するということですね。いろいろな税理士がいる中で、あえて私を選んでいただいているわけなので、その期待を裏切らないような形で対応したいと思っています。人間だから間違いもあるかもしれませんが、一生懸命対応していけば、たとえ間違えたとしてもリカバリーができると思います。常日頃からそういう丁寧な対応をするということは心がけているつもりです。

今後の展望を教えてください

相続案件を増やしていくために、現在考えているのがシニアライフ相談サロンの開設です。私の知り合いの方がやっている事業で、それを地元の青葉台地区で開設しようと思っています。このサロンには、税理士や行政書士、不動産屋さん、片付け屋さんなど、様々な職業の方が参加しています。要は、シニアの方のお困りごとを解決するサロンなんです。フランチャイズで展開しているのですが、その方のフランチャイズに私も加盟してやりたいと思っています。老人ホーム紹介や遺言書作成など、シニアの方の仕事をしていると、相続前の仕事がついてくることが多いんです。最終的に不動産の売却なども含めて、地域の人がいろいろ相談に来てくれるような場を作りたいと思っています。
 
事務所運営の面では、もう少しスタッフさんを増やそうと考えています。青葉台は子育てしながらお仕事を探している方が多いので、近所で働く場所を少しでも提供できたらいいなと思っており、これも地域貢献の一つとして考えています。
 
妻の実家が近いということもあり、私自身が青葉台に20年くらい住んでいます。今となっては私の方がこの地域に愛着があるような感じです(笑)。これからも、地域に少しでも貢献できるよう、様々な取り組みに力を入れていきたいと考えています!
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