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専門家インタビュー

税理士は「お金の専門家」 投資・資産運用に精通することの強みとは!?

一橋大学商学部経営学科卒業
公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
足立公認会計士・税理士事務所 代表
資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情報の提供に努めている。

株式投資に精通し、会計事務所の傍ら、投資スクールも運営する足立先生。「お金の専門家」として可能な限りお客様を支える先生に、これまでのこと、これからのこと、お話しを伺いました。

会計士を目指したきっかけを教えてください

 子供のころから算数が得意で数字が好きでした。小学生のときは新聞の株価欄をよく見ていたくらいです。
 中学生のときに税理士のことを知り、数字を扱う仕事なので興味を持ちました。高校生になってから公認会計士の資格を知り、公認会計士になれば税理士にも登録できることから、公認会計士になることを目標としました。
 そのため、大学も公認会計士になるために必要な学びが得られる学部として、商学部・経営学部しか受験しませんでした。
 大学入学後は、1年生の6月から公認会計士試験の専門学校に通い、4年生在学中に2次試験に合格しました。
 
 合格後は監査法人トーマツへ入所し、4年ほど実務経験を積みました。3次試験に合格し、正式に公認会計士となった後、税理士の実務経験を積みたいと思い、会計事務所へ転職しました。
 その後再転職した別の会計事務所が法人化を行い、その際共同代表へ就任しました。将来は事務所を承継する予定だったのですが、自分のやりたいことを自由にやってみたいという思いが強くなり、独立することとしました。

独立した後のことを教えてください

 独立後は、トーマツ時代に大変お世話になった弁護士・公認会計士の先輩のつてで、南青山に事務所を設けました。
 独立した際は、前の事務所から引き継いだ顧問先は、前事務所時代に自身で営業し獲得した先など少数にとどまっており、先行きに不安がありましたが、弁護士・公認会計士の先輩をはじめ、数々のご紹介をいただいたことで、徐々に軌道に乗ってきました。
 
 その後従業員を雇うことになったため、同じ南青山の別の事務所へ移転しました。

どういうお客様が一番多いですか?

 私は税理士業務に加えて、別会社にて投資教育事業を行っています。
 
 投資教育事業では、楽天証券や会社四季報オンラインなどにて、株式投資のコラム連載をしたり、新聞・取材の取材に応じたりして、株式投資や資産運用に役立つ実践的な知識・情報を提供しています。
 また株式投資スクールを主宰しており、会社員の方、経営者、士業の方、保険営業マンなどを対象に私自身が株式投資で成功するために必要なノウハウを直接お伝えしています。卒業生は300名ほどにのぼります。
 
 もともと独立する際、税理士の仕事をしようと当然ながら思っていたわけですが、独立に際して通ったビジネススクールにて、自分自身が他人との差別化を図れるのは税務ではなく「株式投資」なのだと気づかされました。
 これまで25年間、個人投資家として株式投資を実践してきましたので、他の公認会計士・税理士にはない強みであることは確かです。
 
 株式投資スクールで株式投資について教えるとともに、受講生の方から税務の案件を依頼されれば相乗効果が期待できると考え、独立直後から株式投資スクールを開講しました。
 
 株式投資の世界はいまだに胡散臭いところで、怪しいスクールも多いのですが、私のスクールは、上がる株を教える、ということは一切行わず、自分自身で上がる可能性が高い株を選ぶための手法を学んでもらっています。そうすることで株式投資の実力を身に着けたいと思っている真面目で勉強熱心な方に集まってもらうよう心掛けています。
 また、私自身が公認会計士・税理士ということで信頼してもらえることも多く、その意味でもこの資格を取得してよかったと思っています。
 
 税理士業務では、通常の法人、個人の顧問業務も数多く行っておりますが、近年は相続の業務がかなり多くなっています。

今後やりたいことを教えてください

 これまで一般の方向けに投資教育事業を行ってきましたが、昨年より、税理士先生や保険営業マンに向けて、株式投資や資産運用の正しい知識を身に着けてもらえるような取り組みを本格化しています。
 税理士先生向けには、数多くのセミナー・研修会社にて講師を務めさせていただいておりますし、税理士の支部研修の講師も今年に入って各地で行っております。
 
 税理士先生の多くは株式投資・資産運用にはそれほど詳しくありません。顧問先・お客様に対してこの分野で有益な情報を提供できるレベルの知識をお持ちの税理士先生はほとんどいないのではないでしょうか。
 
 税理士は顧問先・お客様からみれば税の専門家ですが、それだけでなく「お金の専門家」というように見られていると思います。顧問先・お客様にとって税理士は最も身近な専門家ですから、株式投資・資産運用やお金に関することについても税理士に相談したいと思っている方はたくさんいるはずです。
 
 でもその時、税理士先生が「私は専門外だから分かりません」と言ってしまうと、それ以降株式投資・資産運用やお金に関する相談をしてくれなくなってしまいます。
 その結果、金融機関が勧める、お客様にとって良いとはいえない商品に投資してしまい、損失を被ってしまう、ということも十分あり得ます。
 
 株式投資・資産運用に関する知識は、顧問先やお客様の資産を増やすという意味だけでなく、資産を防衛するという観点からも、税理士先生にこれから強く求められる知識だと考えています。
 また、相続対策の点からみても、これまで行われてきた不動産中心の、資産を「減らす」「圧縮する」対策だけではなく、金融資産運用をすることによって資産を「増やす」対策が非常に重要であると発信していきたいと思っています。
 
 これからも税理士先生に対して、私が持っている知識・情報を惜しみなくお伝えしていき、税理士が多くの方にとって株式投資や資産運用、お金に関する相談を身近に行える存在になれるよう、微力ながら引き続き頑張っていきたいです。
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