大学卒業後、フリーター時代にCDショップ、飲食店アルバイトなどを経て、会計士を目指す。監査法人トーマツで金融機関を5年ほど担当し、独立。現在は、セブンセンス税理士法人でスタートアップ企業の資金調達などの業務に勤しむ。
フリーターから税理士、ChatGPTの使い手に、、、異色の経歴を持つ大野先生に、お話しをお伺いしてきました。
勉強を始めて3年目が29歳の年だったんですよ。30歳になる前に就職しておきたいなというのと、2007~8年頃、監査法人が大量採用をしていたということもあり、まだ論文の合否が出る前ではありましたが、面接を受けてトーマツに就職しました。トーマツでは、人気だった金融部門に入って銀行や保険、証券とかの監査を5年間ほどやりましたね。その間、トーマツもリーマンショックの影響を受けたり、保険会社の統廃合があったりで忙しい日々を過ごしていました。その後、東日本大震災による節電対応の影響で劣悪な環境のなか1年ほど働きましたが、ちょっとこの働き方を生涯つづけることはできないなと思ってもともとなりたかった経営コンサルタントになるために独立しました。
私のことをかわいがってくれていたトーマツのパートナーから外資系の保険会社での仕事は紹介してもらえたのですが、他はあまりお客さんが来なかったんですよね。お客さんに来てもらうために色々考えるなかで、何万人もの先輩方がいるところで税務が得意ですって言っても説得力ないし、絶対勝てないだろうなと思ったんですよ。その代わり、資金調達が得意ですって言いました。トーマツ時代は金融部門にいて銀行の監査もよくやっていましたし。少し大げさに言いましたけどね。そうすると結構ニーズはあり、お客さんと一緒に試行錯誤して頑張りましたね。今はスタートアップと言うと思いますが、ベンチャー企業の人たちと接するのもすごく好きでたくさん関わりを持ちましたね。エクイティと融資の両面からアドバイス支援できる人って実はあまりいないようで、かなり喜んでもらえて、それが今のお仕事にも繋がっているという感じです。