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専門家インタビュー

二人三脚で地域の方に愛される事務所運営を目指す

【安藤克哉】大学卒業後、SEとして開発業務などに従事。2つの税理士法人での勤務を経て、2023年に税理士法人やっちゃばを開業。/【安藤寛子】会計事務所や事業会社の経理業務を経て、2023年に税理士法人やっちゃばを開業。

東京青年税理士連盟で出会い、2023年にご夫婦で事務所を開業された、克哉先生と寛子先生に税理士になったきっかけや目指している未来像をお伺いしました。

税理士を目指したきっかけを教えてください

(克哉先生)
30歳の時に簿記3級に合格したことがきっかけでした。その頃は税務とは全く別世界の、プログラマーとして出向先で働いていました。ただ、出向先ですごく頑張っても給与や待遇面にあまり反映されなかったので、転職を考えました。そのとき資格を取ろうと思い選んだのが簿記でして、そこから税理士を目指すようになりました。

(寛子先生)
私は学生の頃から税理士を目指していました。と言うのも、実家が事業を営んでいたのですが、私が大学3年生の時に父がガンと診断され、余命が短いことが分かりました。会社には多くの従業員がいるなか、母がこの先やっていけるのかすごく不安でしたが、顧問税理士さんが父の病室に毎月訪れてくれて、母と私に「自分がいるから大丈夫だよ」と言ってくれたのです。税理士さんが家族の一員のように支えてくれ、私もこの先生のようになりたいと思ったのがきっかけでした。

法人立ち上げまでの経緯を教えてください

(克哉先生)
人生のターニングポイントでもありますが、休日に単独で趣味の山登りをしていたときに4メートルほど滑落し、大腿骨を骨折し、全く動けなくなってしまいました。6日間生死をさまよい、死を覚悟していたところ、奇跡的に通りかかった方に助けてもらうという、まさに九死に一生を得る経験をしました。

当時大手税理士法人に勤務していたのですが、長期入院などもあり復帰するのが難しかったため、独立も視野に活動していたところ、別の税理士法人にご縁を頂きました。そこで中小企業の税務申告を中心に従事するなか、東京青年税理士連盟(以下「東京青税」)の会長経験者の方々から独立を勧められました。

(寛子先生)
元々私たちは、その東京青税で出会いました。この組織について簡単に説明すると、税理士の資格を持つ税理士が集まって、自己研鑽のための研修や納税者の権利擁護などの活動を行う任意団体です。そこでの役員の活動などを通して仲を深め克哉先生と夫婦になりました。

その頃、私は暗号資産の計算ソフトを開発している会社に併設されている税理士法人で働いていたのですが、会社として開発のほうに力を入れるにあたり、税理士法人は別の税理士法人に合併されることになるとのことで、克哉先生を強めに説得して笑、税理士法人化することにしました。事務所名の「やっちゃば」は、足立市場の青果市場が「やっちゃ場」と呼ばれていたことから名付けました。地域に根付いた事務所でありたいという2人の共通の思いをのせています。

(克哉先生)
私が占いや運気とかが好きなので、法人名の字画もこだわったり、開業日も縁起のよい寅の日に設定したりしました。開業の準備は本当に大変でした。登記もマイナポータルからワンストップでできると聞いていましたが、税理士法人は対象外だったようです。いざやってみると序盤の手順のところでなぜかうまくいかず、登記所の方に電話で教えてもらいながら何とか設立登記申請ができました。

さっき寛子先生が話したように2人で決めた開業日をずらしたくなかったので、すごく焦りましたが何とかなりました笑。自分でやったことは経験になったので良かったですが、やはりプロに任せる意義を身をもって感じました。名刺のロゴや自社サイト、挨拶状などは知り合いの方が協力してくれたおかげで形になり、すごく気に入っています。

(寛子先生)
営業的な目線でも、私が外に出るのが億劫な性格なのですが、克哉先生はどんどん外に出ていろんな方と知り合って、仕事になるような話をしてきてくれているので助かっています。ほかにも、私が昔から動物が好きで、愛護活動をしていて今は保護犬猫の里親だったりするので、そういった点でも独立してよかったなと感じています。

力を入れている取り組みを教えてください

(寛子先生)
私としては、前職での経験を活かし、暗号資産の損益計算から申告までのワンストップでの対応に力を入れています。暗号資産の市場拡大に伴い、暗号資産を保有するお客様や、暗号資産を利用したスタートアップ企業からの相談が寄せられています。この分野でのサポートを強化し、さらに多くのお客様に対応できるよう努めていきたいと考えています。

(克哉先生)
元プログラマーという経験を活かし、積極的にデータを活用しつつも、お客様の業務フローを尊重しながら「優しいデジタル化」を進めています。申告に関しても、紙からデジタルツールの利用を提案し、決算業務の効率化のために会計ソフトを活用することでデータを確認しやすくしています。私どもの作業効率だけでなく、お客様からも楽になったと感謝されるので、どんどん広げていきたいと考えています。

今後の展望をお聞かせください

(寛子先生)
現在、私たち2人に加え、税理士1人と前職で一緒にやっていたITが得意な職員さんの4人体制で事務所を運営していて、将来的にはもう少し拡大できればと考えています。現在の自宅兼事務所ではスペースが限られているので、テレワークを活用していますが、今後は専用の事務所や作業スペースを確保し、より多くのスタッフが集まって働ける環境を整えることも検討しています。人が増えることの大変さは周りの先生から聞きますが、今は将来的な楽しみが大きいです。

(克哉先生)
足立区は高齢化が進んでいることもあり、相続案件に力を入れています。将来的な大きな展望としては、足立市場や水産業のお客様を顧問としてサポートすることを目指しています。当時のやっちゃ場は別の地域に移転しましたが、その歴史を大切にするこの地域で「やっちゃば」と名付けたその思いを大事にして、二人三脚で今後も頑張っていきたいです!

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