1970年富山県高岡市に生まれる 1992年明治大学商学部商学科卒業。黒田化学株式会社(富山県小矢部市、プラスチック製造業)に入社し、生産管理と組立ライン責任者を担当、現場改善と品質管理に携わる。
1995年同社を退職し税理士試験準備をする 1997年森原会計事務所(富山県射水市)に入所し税理士補助に携わる
1998年税理士試験合格
1999年税理士登録 2002年冨山県高岡市に坂野上満税理士事務所を開設。行政書士登録、ファイナンシャルプランナー登録(AFP)
2008年ファイナンシャルプランナー(CFP)登録
今回、お話をお伺いしたのは、富山県高岡市でご活躍されている坂野上先生です。 レガシィの動画・音声セミナーの講師としてもご活躍の坂野上先生に、税理士として大切にしていることや取り組みについてお話をお伺いしました。
大学時代、税理士の勉強はしていましたが、卒業後の進路として就職を選び、3年ほどプラスチックメーカーで働きました。
しかし、税理士として働きたいという思いが残っており、25歳の時に退社し、税理士資格取得を再び目指すことにしました。
4科目合格して、残りは消費税だけというところで、会計事務所に入社し、実務経験を積みました。資格取得後もその事務所にお世話になり、結局4年半勤めました。
この4年半で、実務のこと、お客さまとのコミュニケーションの取り方を身に着けることができました。
そして、2002年に独立し、富山県高岡市に税理士事務所を開業しました。
お客さまの立場になって考える、ということを大切にしています。
私の事務所は、試算表を提供するタイミングが早いとよく言われます。月次決算などの場面では、経営判断にも関わってくるため、100点の資料を長期間かけて用意するよりも、95点の資料を手早く用意することが求められる傾向にあります。もちろん間違った数字ではいけませんが、情報の鮮度ということは意識しないと、お客さまに満 足はしていただけないので、気を付けるようにしています。
このように「お客さまは何をして差し上げると一番喜ぶのか」ということを常に自問するようにしています。
人に対する説明は私たちの業界では欠かせません。試算表などの数字をそのまますべて言葉にしても、お客さまは伝わりません。
しかし、難しい数字のなかにも「伝えなくてはいけないこと」や「お客さまの知りたいこと」が含まれていますので、そこをいかに取り出すかというのが重要です。
その際のポイントは「一言でいうとそれは何ですか」ということにつきます。言葉の長さと伝わりやすさは反比例します。いかに分かりやすい短い説明を考えるかということに力を傾けていかなければいけないと思っています。
職員にも「ものごとをシンプルに考えなさい」ということを伝えています。シンプルに考えると、シンプルに理解ができて、シンプルに説明することができるようになります。それを心掛けていれば、お客さまに「分かりやすい」とおしゃっていただけるようになります。
きっかけはレガシィの天野先生です。 当時、天野先生が主催されていた「自修塾」という勉強会に参加させていただいていたのですが、ある日、どうしても欠席しなければいけない日がありました。課題だけでも提出させていただこうとメールを差し上げたのですが、その時の課題のテーマが「私だったらこのような書籍を書く」というものでした。自修塾が終わった後、レガシィで出している音声教材で、その時の課題で提出した話を60分講演で話さないかというお話をいただきました。
その後も、テーマをいただき、講演をさせていただくということが、今に至るまで続いております。
現在、各方面から講師のオファーを受けるようになったのも、レガシィで収録をさせていただいたのが出発点だと考えております。
私自身の情報収集のために使っています。
私は「プロテック研究会」という月に2本講演が送られてくる会員制度を活用しています。自分で選ぶのとは違い、普段聞かないテーマや切り口の講演に出会うことができて満足しています。
60分の講演の中で、「これは」という発見が一つでもあれば、非常に意味のあることだと思っています。
私は、今まで生きてきて「初めて」やったということに出会う、というのが人生の一つのテーマになっています。
私は先日、水泳のクロールのストローク数を信じられないレベルまで減らすことができました。これも、生まれて初めて達成したことです。
このようなちょっとしたことでいいので、そういった「達成感」を積み重ねていくことが、これからも税理士として精力的に活動していくために必要なことだと思っています。