天野隆の相続応援日記 INHERITANCE SUPPORT DIARY OF TAKAHASHI AMANO ここでは資産税専門の税理士法人レガシィの専門家が、「相続の仕事で感じたこと」、「ルール化されたこと」、「お知らせしたいこと」を書かせていただいています。皆様の何かのヒントになれば幸いです。

2017.2.7 預貯金も遺産分割の対象と判断-最高裁 その1

2017.2.7 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報

タイトルをみて、「何を当たり前のことを言っているんだ」と思った方も多いかと思います。

この話は、遺産分割について争いがおきてしまった場合の話です。

争いのない相続の場合、すべての遺産が遺産分割の対象となりますのでご安心ください。

表題の話に戻りますが、遺産分割について調停や審判手続きになってしまった場合、昨年12月19日に最高裁で「預貯金も遺産分割の対象となる」と判断されるまで60年以上も「預貯金は遺産分割の対象外」とされてきました。

今までの最高裁の判例を読んでみますと次のように書いてあります。

「相続財産中の可分債権は法律上当然に分割され、各共同相続人がその相続分に応じて権利を承継する。」(昭和29年4月8日)

「相続財産中に可分債権があるときは、その債権は相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されて各共同相続人の分割単独債権となり、共有関係に立つものではないと解される。」(平成16年4月20日)

つまり昨年の12月の最高裁判決がでるまでは、1,000万円の預貯金がある母と子2人の場合、母が500万円、子が250万円ずつ遺産分割をしなくても相続開始と同時に金融機関に対し、預貯金の払い戻し請求できる、とされていました。

金融機関実務においては、相続人全員の合意による払い戻しが求められるものの、相続人全員の合意が難しい場合には、法定相続分に応じた払い戻しをしてくれる金融機関も多いようです。

今回なぜ60年ぶりの判例変更となったのでしょう。

明日以降、判決の経緯や今後の実務上の問題を取り上げたいと思います。

記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 大口 亮 3533

(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)

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