2016.6.10 相続対策を親に協力してもらうには。その3
2016.6.10 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報
子供が親に相続対策してもらいたいと思っても、親としてはなかなか踏み切れません。税理士法人レガシィのA先輩税理士とB後輩が先日オフィスでまさにこの話をしていましたのでご紹介したいと思います。
(その2から続き)
A先輩「お子様からの相続対策の提案にどうすればお父様に響くのかって質問だったね。もっと言えばお父様の方から自主的に相続対策の相談に来られるケースでは、どういった親孝行をお子様がしているのかってことだよね。」
B後輩「はい、でもお父様から相談に来られるのは本当に稀ではないでしょうか」
A先輩「いや、それが親御様にとって嬉しいことを自然とお子様がしている場合は珍しくはないんだよ。レガシィ相続研究所ではこれまで50年に渡って相続に関するノウハウを蓄積しているので、紹介しよう。キーワードは『ひとり帰省』と『聞き上手』。自分の家族と一緒ではなく『ひとり』で帰省することで気兼ねなく込み入った話もできるよね。また親御様から昔の話を聞いたり古いアルバムを見ながら地元の話を聞いたりすると、親御様はとても喜ぶんだ。」
B後輩「なるほど。今までの孝行によって親子の信頼関係が強まって、その結果親御様の方からお子様が困らないように対策をしてあげようってなるのですね。」
A先輩「まさにこれこそ『北風と太陽』の『太陽』につながる親孝行だと思うな。何より誠意をもった真心が必要。僕は小津安二郎の映画『東京物語』を見て、まさに強く思ったんだよね」
B後輩「え、あの『東京物語』にそんなシーンがありましたっけ?」
A先輩「原節子さん演じる紀子は嫁いできた義理の娘なのだけど、実の子供以上に両親に優しく接していたんだ。だからお母さんが亡くなって実の子供たちが形見をめぐってもめている中で、笠智衆さん演じるお父さんは実の子供ではなく紀子にそっと優しい手を差し伸べたんだ。紀子は別に戦略的にしたわけじゃない、あれは真心だと思うな」
B後輩「先輩、それすごくいい話です。ところで先輩、僕って先輩の話をよく聞ける『聞き上手』でしかも『真心』がこもっていると思いません?」
A先輩「おいおい、僕とB君は親子じゃないぞ!まぁでもしょうがない、今夜は奢るよ!」
(終わり)
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 天野大輔 3376
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)