2016.6.16 今年の確定申告の状況から読み取れること。その1
先日、国税庁から平成27年分の所得税等・消費税・贈与税の申告状況が発表されました。
今日は贈与税について、その状況を見てみたいと思います。
贈与税全体については、納税額のある提出人数は38万3千人で申告納税額が2,402億円となっています。
前年の平成26年では、納税額のある提出人数は36万6千人で申告納税額が2,803億円となっていましたので、人数では+4.6%、申告納税額では△14.3%となっています。
なお、贈与税はみなさんが聞いたことのある110万円基礎控除を用いる「暦年贈与」と、相続時に贈与された財産を相続財産に持ち戻して再計算をする「相続時精算課税贈与」の2種類があります。
そのうち「暦年贈与」については、納税額のある提出人数は38万人で申告納税額が2,161億円となっています。
前年の平成26年では、納税額のある提出人数は36万3千人で申告納税額が2,584億円となっていましたので、人数では+4.6%、申告納税額では△16.4%となっています。
そのまま見ると、贈与した人数が増えて納税額が減っているのだから、贈与した金額が小さくなったと見てとれますが、実際は少し違う原因もみてとれそうです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 3380
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)